劇場公開日 2018年4月20日

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「総集編のような映画」いぬやしき フルバさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0総集編のような映画

2018年5月16日
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鑑賞方法:映画館

アニメは全話視聴済み。とはいえリアルタイムで1度見たきりなのでところどころうろ覚え。原作漫画は未読。

印象としてはアニメ版11話の内容を2時間にまとめた総集編のようなもの。これをどう捉えるか。
「それなら原作もしくはアニメ見た方がいい」ってなら見なくていいし、「原作面白かったし、ちょい見てみるか」なら見た方がいい。私は後者。

総じて原作を「誠実に」(忠実に、ではない)実写化した作品だと思う。漫画の実写化というと期待はずれのものも多いが、これは少なくとも原作ファンを裏切る出来ではない。「漫画の実写化なんてどうせクソ」という風潮のなか、ここまでやってくれた、というのが高評価の理由のひとつ、というか大部分。

原作からの大きな変更点としては獅子神の「嫉妬心」や「復讐者」としての側面をかなりクローズアップしてる点。パンフレットで佐藤健が「獅子神というキャラを理解して演じる必要はないんだ、サイコパスなんだから(意訳)」と言っていたがむしろ割と心情に理解を示せるようになっているんじゃなかろうか。

あと主役のいぬやしきの人はもうちょい歳食った弱々しい人がよかったかなぁ…いや、年齢設定からすると妥当なんだけど。とはいえ、ここは評価を下げるまでには至らないだろう。

フルバ