いぬやしき

劇場公開日:

いぬやしき

解説

「GANTZ」の奥浩哉による人気コミックで、テレビアニメ化もされた「いぬやしき」を、木梨憲武&佐藤健主演、「GANTZ」につづき奥作品の実写化を手がける佐藤信介のメガホンで映画化。会社や家族から疎外されている、定年を目前に控えた初老のサラリーマン・犬屋敷壱郎。医者から末期がんによる余命宣告を受け、虚無感に襲われた犬屋敷は謎の事故に巻き込まれ、機械の体に生まれ変わる。犬屋敷と同じ事故に遭った高校生の獅子神皓も犬屋敷と同様に人間を超越した力を手に入れていた。自分に背く人々を傷つけるためにその力を行使する獅子神。獅子神によって傷つけられた人たちを救うためにその力を使う犬屋敷。強大な力を手に入れた2人の男たちのそれぞれの思いが激しく交錯していく。犬屋敷役を木梨、獅子神役を佐藤が演じるほか、伊勢谷友介、斉藤由貴、本郷奏多、二階堂ふみらが出演。

2018年製作/127分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2018年4月20日

スタッフ・キャスト

監督
原作
奥浩哉
脚本
橋本裕志
製作
石原隆
市川南
吉羽治
エグゼクティブプロデューサー
臼井裕詞
プロデューサー
梶本圭
甘木モリオ
撮影監督
河津太郎
美術監督
斎藤岩男
録音
横野一氏工
照明
小林仁
装飾
石上淳一
衣装
宮本まさ江
ヘアメイク
本田真理子
犬屋敷特殊メイクデザイン
藤原カクセイ
特殊造型
藤原カクセイ
編集
今井剛
音楽
やまだ豊
主題歌
MAN WITH A MISSION
助監督
李相國
スクリプター
田口良子
ラインプロデューサー
宿崎恵造
アソシエイトプロデューサー
片山怜子
CGプロデューサー
豊嶋勇作
鈴木伸広
VFXスーパーバイザー
神谷誠
土井淳
ポスプロプロデューサー
大屋哲男
VFXプロデューサー
道木伸隆
DIプロデューサー
齋藤精二
コンセプトデザイン
田島光二
アクションコーディネーター
下村勇二
製作担当
菱川直樹
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(C)2018「いぬやしき」製作委員会 (C)奥浩哉/講談社

映画レビュー

3.5悲哀と迫力入り交じるアクション映画

2018年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

奥浩哉原作、佐藤信介監督の組み合わせによる2度目の映像作品は、東京を舞台にした悲哀と迫力の入り交じる新感覚のアクション映画になった。

もの哀しい中年男性が、ある日突然ヒーローになって街を救うカタルシスに、鬱屈を抱えた高校生が悪役になってしまう悲しさ。同じ力を得た同士、未来あるはずの若者が世界を破壊する側に周り、家庭でも会社でも疎まれてきた中年が世界を守る。先の見えない鬱屈感は、今の若者が何となく感じているものではないだろうかとも思うし、その意味では社会批評的な面もあると思う。

見せ場はやはり新宿上空での空中戦。繁華街で大規模なロケを敢行して、迫力ある見せ場を作っている。少し不満を上げれば、迫力はあるけど、個性的なアクションになりきれてない点。原作では本人たちが気を失うと、自動防衛装置が起動して本人の意思と関係なく戦闘を行うのだが、クライマックスでは二人とも気絶しているのに戦闘しているシュールなシーンがあるのだが、そこはカットしてほしくなかった。

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共感した! 9件)
杉本穂高

5.0疎外感を感じる親父の癒し!オヤジヒーロー頑張れ!

2024年4月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

最高です!再見でしたが楽しませてもらいました。

公開当時、漫画の「GANTZ」が大好きで、同じ作者の作品ということで興味はあったのですが、「いぬやしき」というわけのわからないタイトルから敬遠してました。映画化が決まってからコミックを読んで・・・一気見でしたね。メチャクチャ面白い!
その後、アニメも見たのですが、これまた楽しませてもらいました。
そして、映画館へ足を運んだわけですが・・・
確かに面白かったっていう印象はあるのですが、細部が思い出せない。それでいてもう一度見たいっていう想いだけは沸々しているという何とも奇妙な気持ちで今回の再見に至りました。

改めて見直して、やっぱりノリさん最高です。言いたいことも言い出せない。如何にも年下の上司から叱咤される。本来、安らぎである家庭から疎外されるしょぼくれオヤジを見事に魅せてくれて、共感。まさに涙が出る想いでした。この3月に定年を迎え、家に浸っている自分の立場とかぶった感じです。

そして、今回改めて見直して感じたのが佐藤さん演じる獅子神の悲痛でしたね。(佐藤さんが高校生ってとこにちょっと無理があるかと思いましたが、流石ですね。あんまり年を感じません。むしろ若者特有のナイーブな感じが伝わってくる感じでした。)
大好きな母親を悲しませた父親。強大な力を手に入れ、憎しみの対象である父親に殺意を抱きながらも、慕ってくれる家族の間で葛藤する。その葛藤の末に、全く関係の無い幸せそうな家族に手をかけてしまう。
母親から病気のことを打ち明けられ、絶望の縁に落ち込むが、無意識のなかで自身の力が病気を完治させていた。再び母親との幸せな日々がおくれると安堵した帰り、殺人事件の容疑者として警察に追われる身となってしまい、母親はこれを苦に自殺する。
大好きな母親を死に追いやり、自責の念に押し潰されそうな彼を同級生が救う。(この役を二階堂ふみさんが演じてたことも忘れてました)
お婆さんと二人暮らしだった彼女か匿うこととなったのだが、警察の襲撃にあい、二人は殺されてしまう。(ここはちょっと、やり過ぎでしょ。民間人を巻き込むことは本来の警察では無いと思いますが、まぁ、ドラマだから)
そんなわけで、全てを失った彼が全国民に対し、刃を向けていく。

そこから、クライマックス、二人の対決になるんだけど、これがスゴい!空中戦、ビル破壊、邦画もここまで来たかってくらいに、楽しませてもらいました。今見ても、かなり迫力ある映像じゃないでしょうか。

いや~、面白かった。改めて見直して、なお好きになった一本です。
(だからって、続きが見たいとは思いませんが)

コメントする 1件)
共感した! 3件)
ratien

4.5原作未読

2023年12月15日
スマートフォンから投稿

面白かった。こういう漫画の実写化はどうしてもチープに見えて、映画の世界に入り込めないものもあるけれど、これは楽しくみれた。演技も上手だった。時間があれば原作も読んでみたい。

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共感した! 0件)
ぬおーん

5.0痛快・爽快感99%!残り1%は…濱田マリが悪い!★7個は欲しいね!

2023年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

興奮

この作品ね、4DXで観ていなかったことを本当に後悔してるの。(そもそも4DX上映あったのかな?)
そしてね、何よりもそんな作品にレビュー書いていなかったことに、今さらながら驚いたの(笑)
マジ今さらかよ!って話です。そんな感じでアマプラで鑑賞しながら書くという、卑怯でなが~いビューになるです。
マイ・フェイバリット作品のひとつなので、レンタル落ちのDVDを買っても、繰り返し鑑賞したんですよ。
なのに今さらかよ!
いやぁ!参ったね!さすが佐藤信介監督の面目躍如って思ったの。
『GANTZ』シリーズ本当に素晴らしかったもの!
そうだよ!『キングダム』シリーズを忘れちゃダメだよ!
Ⅳが本当に楽しみです。
佐藤監督最ッ高!٩(๑´꒳ `๑٩)グッジョブ!←今さらかよ!

あっ、本作のレビューですよね。
見た目は生身の人間が、ラスト30分間ミサイルの如く新宿市街&上空を飛び交う戦闘シーンだけでも、必見の価値ありです。
ドラマパートで主演の木梨憲武&ヒール役の佐藤健。そして二階堂ふみ、斉藤由貴の演技が秀逸でした。
濱田マリが本当に憎ッたらしいポイズンワイフを好演なの!本ッ当に憎ッたらしい毒妻なのよん。あの視線がイヤだ!目が嫌いだ!濱田マリって、素のリアルでもあんな感じなの?って思わせるほどにポイズンワイフを演じ切っていらっしゃったの。だから余計に許さない!リアルすぎる!
逆に斉藤由貴は、生活に疲れ切った幸薄い、優しいお母さん役を好演でした。
三吉彩花は許す。自分を救ってくれたお父さんの正体知って和解してくれたから。
問題は、やっぱり濱田マリ。あと、名もなき、ニヤケポテチ野郎も許すまじ!ポテチの惨殺シーンはざまぁwって思ったの。作り事だとは言え、人の死を笑うなんてゲスですよね、私。
二階堂ふみの、内気なクラスメイト・しおん役は、とてもいじらしく、かわいく思えたのよん。惚れそう♡
本郷奏多も忘れちゃいけない!特に語ることはなかったのですが。←なら挙げるなし。
ついでに挙げるなら犬の花子も、いい佇まいだったの。捨て犬の風情をいい味出して演技?してたの。
そして何よりも、主役のジジィヒーロー役を、木梨憲武が超絶熱演だったの。一人称が“僕”ってのが、妙にかわいいの。
だから余計に泣けるの。土下座オヤジからの逆転劇なんて、本当によかったなーって思ったの。
そんなこんなの、家族からパーフェクト・フリーズ状態の情けないお父さんの逆転活劇なんですよね。
このあたり、つい先日やっとレビュー書いた『ゼブラーマン』と共通するなぁと思って。
情けないオッサンの、逆転サクセス活劇って本当に好きなの。アドレナリン大爆発なの。
『Mr.ノーバディ』にもそれを期待して劇場に観に行ったんですが、あれはちょっとちがったかな。
もう一方の主役とさえ言える佐藤健は、終始ダーク&クールでミステリアスな演技が、最高にかっちょよかったし。
物語ラストでは、鍛え上げられたお肌全開のサービスショットもあったし。女子ファンさん大歓喜ですよね。絶対に、だ!
演じていらっしゃった当時は29歳だったのですね。(計算間違いじゃなければ)なのに現役高校生役に全く違和感を覚えなかったの。
あんだけかっちょいいと、かなり妬いてやっかんでしまうのは本音なんですが。くそう。女装しても、かなりの美女になりそう。←おい!
佐藤さんファンの女性陣、しおんのエピソードで、自らに立場を重ね合わせて胸キュン♡だったんじゃないかな
(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾♡

宇宙人がさ、過失のフォローとしてもさ、何で二人をあんなマルチファンクション・ロボに改造したのかを問うのはナンセンスなんDA!
そうしなきゃお話進まないからなんDA!映画始まんないからなんDA!
生身の肉体からのトランスフォームが、ありえねー!レベルなんですが、そこ突っ込むのもナンセンなんDA!
そうしなky…なんDA!
『GANTZ』の超未来ウエポンを彷彿させる造形がかちょいいのなんの。佐藤監督って、暗い闇をバックに青白い光を灯す描写がお気に入りなのかな。とても美しい絵です。
(“彷彿させる”か“彷彿とさせる”どっちが正しいのか調べてみたんですが、どーにも答えがわからなかったです)
んなこたどーでもいいの。でもレビュー書いてると、こーゆー細かなことが気になってしょーがないのは私の悪癖。直さなきゃ。
あっ、そうそう!どーでもいい話ついでなのですが。チョッコー虐めしてたリーダー格のヤツ、何となく松田龍平の青年期に似てたのね。←直す気、さらさらないじゃん…

ごめんなさい。映画の話でしたよね。
特撮を相当拘って撮っていらしたと思うの。それがこの作品制作の動機に関わる部分だと思うのですけれど。
改めて見直してみるとね、決して『ゴジラ-1.0』にも負けず劣らずと思って調べてみたの。
やはり白組のみなさんが関わっていらっしゃったのですね。やっぱりか!←今さらかよ!
白組は、日本映画界の至宝ですよね!よね!←今さr…
白昼堂々、新宿の街中&上空の戦闘なんて、本当に凄いの。大げさを覚悟で言いますけれど、日本映画界随一のアクションシーンって評価なの。少なとも私的には。
なので、海外での評価はどうだったのかなーって気になるの。ハリウッドにも引けを取っていませんよね!よね!
アベンジャーズにも負けていないですよね!よね!←くどい

唯一、無理矢理に難点を挙げるなら、いかにも心を煽って泣かせにきている音楽が、ちょっとくどかったかな…って思った程度。なんだか『GANTZ』にも似ていたし。
私は嫌いじゃなかったのですけれどね。←なら挙げるなし。
つい先日公開で大好評を得ている『ゴジラ-1.0』を描き切った山崎貴監督の脚本に「説明的過ぎる」って酷評された方々なら、そういう苦言を呈すると思ったのよん。
いいんだよ!大衆娯楽としての映画は、そのくらいでちょうどいいんだよ!
映画をアートとして捉えるから、そーゆーのが、いちいちノイズに感じるんだよ!
翻って本作。ドラマパートとアクションパートの配分が絶妙で、説明過多にも不足にも思えなかったの。ちょうどいいバランス感覚って思えたの。
あとね、これは思いっきり無理っぽいんだけれど。ワイドショーのくだりは、やっぱり宮根誠司が演じるべきだって思ったの。あの人、あんまり好きじゃないから。(笑)←やっぱりゲスですよね、私。

ちなみに毎度ながら、原作は未読なのですね。宮根誠司のくだりはネットの拾い画像で知りました。
なのでこの度、改めてWikipedia先生に師事してみました。
なにこれ!映画の三倍ほども面白そう!ネカフェに行かねば!原作では奥さんにも正体を明かすのですね。
しかも、続きとして、あんなに感動的なラストまで描かれていたとわ!
さらに、アニメ版もあったとわ!残念ながらアマプラでは課金でしか観ることができなかったよ!くそう。
“奇跡の男”と“講談組”のストーリーあたりで、尺を伸ばしたり加えたりしてもよかったから、前・後編の二部作で作ってほしかったなぁ。
その上での『誰が為に編』の感動ストーリーも観てみたいなぁ。
今さら言ってもしょうがないじゃない。

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野球十兵衛、
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