劇場公開日 2018年6月8日

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「主人公の職人魂があまり感じられず」羊と鋼の森 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0主人公の職人魂があまり感じられず

2018年6月9日
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鑑賞方法:映画館

知的

調律師で一人前になりたい主人公の物語。
ピアノをメインとした映像描写や、ピアノで音楽家を目指す上白石姉妹の演奏演技に目を見張るものがある。苦労したんでしょうね感が伝わります。

なかなか凝った内容にて見終わった頃には楽しめた感はあるのだが、いささか主人公設定のせいで私的には良作・傑作とは呼べない所がある。

主人公に感情移入出来ない設定なのが最大の要因。
都合上削られたのか?くらい思えてしまう浅さ。
自分で修行もしないし、苦労もしないし、何か悪いことあったらウジウジして泣くタイプ。
面白みが感じられず主人公シーンはダラダラ続いた。

主人公を別の調律師・音石研が演じていた「音楽家を目指していたが耳が良すぎて自分の演奏が下手だと知って、耳を生かせる調律師に転職した。」の設定の方が面白かったに違いないだろう。

最後に森とピアノの繋がりがよう分かりませぬ。
自分の職業に迷走してるから森表現?あの表現は山だ。
山奥の田舎者ならば音楽の才能見出せるって?
んなアホな。

前半寝てしまう様な映画。
この点数は上白石姉妹のおかげ評価です。

巫女雷男