劇場公開日 2017年8月18日

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「映像は綺麗。」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? mary.poppinsさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5映像は綺麗。

2020年8月8日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

今時のきれいな映像で、音楽も雰囲気を作ってて、夏休みの空気感は きれいで気持ちいい。
それだけかな。
話は、浅い。つまらない。「もしも~」で時を戻す魔法が使えちゃうなんて安易すぎ。
ありふれてて何の工夫も無い。ドラマが何も無い。
登場人物に感情移入できる魅力も無いし、
ヒロインの母親はひどすぎ(描かれ方が)。感情も無く ただ娘を束縛するだけの人物に描かれている。主要人物であってさえも、人間ドラマを描く気がさらさら無いスタッフなんだな。
そりゃ感動なんか生まれるはずが無い。
古い実写映画のリメイクだとは知っていますが、そちらは未見。なので違いはわかりませんが、
誰かが「原作映画は良いのに、今作は若手がめちゃめちゃにした」ようなことを言ってました
そうなのかもしれません。

でも男の子が見るならもう少し面白く感じるのかな。
夏休み、友達と どうでもいい話で盛り上がって
ちょっとエッチなことにも興味あるけど 告白する勇気すら無い思春期で
クラスでちょっと気になる美少女と ひょんなことで近づいて、
ていう そんな懐かしい気分や 気になる美少女への淡い憧れとか
思い出して、いいなーって、それなりに印象に残る作品なのかもしれない。
確かに 映像と音楽の雰囲気だけは綺麗で印象的。
(とはいっても、
きれいにまとめたってだけで、その絵は
京アニの『聲の形』のような アニメーション表現の芸術センスや
ジブリ(宮﨑・高畑作品)のような すみずみまで深読みできる魂のこもった絵
とは 天と地ほどの違い。
今時の人気の絵柄を研究してキャラ作って、あとは背景はCGできれいにまとめて
ほらきれいでしょ、って、ぱっと見で売れるイメージにまとめただけで、
うすっぺらな浅い感じにあふれてる。
そして話はとてもつまらない。
(これと比べたら、あの 『吾朗」監督のゲド戦記のほうがずっとまともな作品に思えた)
★は 2は届かないな 1.5くらいかな。 と思ってたんだけど、評価変更、
よく考えたら、これ金曜ロードショーで放映された今日、
夏休みで、今年はコロナのせいでどこにも出かけられない人がほとんどな生活で、
そんな状況で「金曜ロードショーで 夏休みにぴったりの、花火のアニメを放送する」ってなったら、きっと多くの小中学生が見ただろう。低学年から。
で、実際に見てみたら…
性的描写多数、「お母さん、ビッチってなーに?」、駆け落ちしてキス?
母親は子どもへの愛情のかけらも見せず暴力ふるい心理的虐待たっぷり、
いやあ…お茶の間は嫌な空気で凍りついたことでしょう。
★は1未満。 0.5に。実に残念な作品でした。

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