劇場公開日 2017年8月5日

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「聖女から人へ」夜明けの祈り こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0聖女から人へ

2023年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

実話をもとにしているということで
いろんなところで狼藉を働きまくったロシア兵に怒り心頭
おまえらの頭はちんこなのかと!
派閥は異なっていても同じキリスト教の尼さんではないか。
信じられん、考えられん、野獣か。
そんな憤りが激しく湧き上がる。

さて。突然の悲劇が彼女たちを襲って、さらにその後も
神の試練というにはあまりにも辛すぎる事態が。
信仰と人道のはざまに揺れ動く、
そこに立ち会うことになった医師もどうしていいか
混乱するだろう。
国は違えど同じ宗教だし、
同じ女性だ。

医師の道にのっとっての選択を貫くのだが
その途中で自身も襲われかけたり職を危うくしたりと
医師自身も様々な苦難に襲われる。
力を尽くしたのに救えなかった苦悩はいかばかりか。

悲劇が新たに生んだ悲劇もある反面
それを機に生き方を転換するものもいたりと
選択はそれぞれだ。
神の御心を主体にしていた生活から
自分の選択で動くようになったのは、
幸か不幸かはわからないけれども、
聖なる何かから人への変化だった、とも見えた。

神の救いは得られるかわからないけれど
子供たちの笑顔が救いになること願う。

こまめぞう