劇場公開日 2017年3月18日

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わたしは、ダニエル・ブレイクのレビュー・感想・評価

全148件中、81~100件目を表示

5.0名作

2018年3月18日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

人生で観るべき作品リストに追加したい名作。

人物の描き方がすばらしい。ベーステーマが社会問題だと人物描写は二の次になりがちだったりするが、社会問題を背景にしつつも、一人ひとりの人物の描写が丁寧。役付け、配役、役まわり、セリフ、演出などが、主役だけでなく、ほんの脇役に対してもとても丁寧で、お見事。

演出は自然で、まるでドキュメントをみているようだ。良い意味で。まるで役者が演技をしていないようにみえる。

私のような日本人がイギリスの社会問題にどうこう言う立場ではない。だからその社会論点については言及しようがない。
が、社会派映画によくある「押しつけがましさ」みたいなものが抑えられていて、「優しさ」があふれているので、画面やセリフにいやらしさがなく、私のような部外者もその優しさに触れることで、論点を静かに受け止めることができる。

2017年のキネマ旬報ベスト1にふさわしい名作。映画館で見逃した自分を恥じている。

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osan

5.0泣いた。

2018年3月15日
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鑑賞方法:映画館

予告編でも泣けた。本編でもやっぱないた。

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かめでぃん

3.5血のつながりがなくても

2018年1月26日
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病気で働けなくなったおじいちゃん。
行政とバトルしながらのシングルマザーとその子どもたちとふれあいや、隣に住む男の子たちとの交流‥。
若者にできないことは年配が
年配なできないことは若者が。
助けたり助けられたり‥。
シングルマザーと子どもたちを助けたのは実母でも子どもたちの父親でもなかった。
血のつながりがなくても家族になれる、深く関わって行ける、助け合える。
本当の意味で人の力になるってどうゆうことか考えさせられました。
そして不平等、不公平な世の中が改善されて欲しいと強く願いました。

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engo

4.5高評価に納得の作品!!

2018年1月22日
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1人じゃ立てない。支えあいながらも生きていく登場人物たちの絆を強く感じる作品でした。

ダニエルは不条理な制度に振り回されながらも、似た境遇のケイティ家族を優しく気遣います。
冷たく官僚的な態度で接する役人側⇆隣人を気遣い助け、支えあう市民・フードバンクなど含めた民間側との対比が色濃くなされた作品です。

「アンフェアに立ち向かう!」
これは私の人生の行動理念ですが、作品のメッセージに共感できる部分が多々あります。暗転での場面切り替えや全体的に淡々としてはいるものの心に響く素晴らしい映画でした。

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と

4.5これは、今日の私たちの話

2018年1月14日
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不都合なことは、分かりにくく誤魔化され隠される。弱い者が過大な自己責任を負わされる。
当たり前に生きることが、実はこの世で最も難しい。

これは、今日の私たちの物語。他人ごとでも何でもない。

身に覚えのある苛立ちと痛みの中、それでも助け合う人の真の豊かさを忘れない。

小さな弱き真実を埋没させてはいけない。

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ukigumo3000

4.5悲しい現実

2017年11月25日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

日本でも増税の話ばかりで、それも一定稼いでいるサラリーマンから取るという話ばかりで、不満が給付を受ける側の人に向きがちですよね。私も勤労意欲を失うような弱者支援には反対の考えですが、この映画には心を打たれました。ダニエルは今まできちんと税金を払ってきたのに心臓が悪く加齢もあり、働くことができなくなって給付を受けていたが、それが急に打ち切られ。。貯金も保険もなければ日本でも起こりうることですよね。色々考えされられました。

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モロッコガール

4.0よかった。

2017年11月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

全く予備知識なくみたが、いい映画。
セリフじゃなくて、表情とか仕草とか、そういうので表現される部分が多く、映画ならでは。
何かこう、バリバリしたサラリーマンとかキラキラした女の人とかが出てくる映画が多いんだけど、皆がそうじゃないもんね。
それがよく分かった。

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khapphom

3.5怒り

2017年11月15日
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こういうアプローチは、属する世界に対して責任のある我々にとって必要なこと。映画は雄弁に、公助と共助の両立の必要性を訴える。いつか必ず老いる。直視したくなくとも、それで済まされることはない。

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Kj

4.0淡々と進みます。

2017年11月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

過度な演出なし、派手な音楽も使われないし、おまけに美男美女も出てきません。
全員がその辺りにいそうな普通の人達で、舞台は英国ニューキャッスルですが、日本でも同じことがありそうだなぁと思わせてくれるような作りになっておりました。

全体的に映画としてどうなんだ?というのはあるかもしれませんが、ケン・ローチ監督の怒りはとても良く表現されてましたし、様々な人種が出てきてそれぞれ助け合いながら生きてる様が描かれていたのには勇気付けらる部分もありました。

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donothing

3.0ケン・ローチは怒っている。

2017年11月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

変な話ケン・ローチ作品はイギリスの貧困層を少しドラマチックに、だけど現実を突きつけて来るのだけど、観ると自分がテンション高い時は落ち込み、落ち込んでる時に見ると、まだドン底ではないなと闇に光を照らしてくれるような気分になる。
で、今作はと言うと何なん?何でなん?国は貧しい人、弱ってる人を殺そうとしてるのか?と苛立ちと上手くいかないもどかしさを覚えた。
ダニエル・ブレイクと言う怒りっぽいけど真面目で筋が通ってて人に愛されてるキャラがしっかり描かれてるから、この制度の意地の悪さが際立って何とかならんのか?ととても引き込まれた。
ケン・ローチは映画を通して国の制度と戦っている。そして怒っている。

誰がダニエル・ブレイクを殺したのか?悔しさでいっぱい。

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奥嶋ひろまさ

4.5将来の自分を見ている様で・・・

2017年9月22日
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嫁さんより早よ死ななあかんな〜。嫁さんには苦労かけんように今から準備せな!

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おっさん

1.5ケン

2017年9月10日
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ヨーロッパは実は下から崩壊しつつあるという話。だから、EUから脱退を選択したりするとかいう話。でも隣人の黒人青年も、図書館のおそらくパキスタン人青年も紳士に対応してくれる、真摯な話。それでも、カットを暗転で繋いでいくのはどこか作法に欠けるというマナーの話でもあるし、それはピーターグリーナウェイでも、ケンラッセルでもマイクケリーでもダニーボイルでも、あるいは、デレクジャーマンでさえも共通の現代イギリス映画のつまんない話。ヒッチコックはイギリス人だから、少なくとも人種の話じゃないんだけど。昔から音楽はあんなに良いのに、フレッシュな映画を生み出せないのはなぜなのか。なぜストリートを持つイギリスから未だにガンモは生まれないのか、90年代カニンガムより、ジョンズの方が圧倒的なに面白かったことを思い出せば合点はいくんだけど。モーヴァンとかフィッシュタンクじゃ全然納得出来ないし。これがパルムドールというのはヨーロッパの事態はそれだけ深刻化しているという話。
あいかわらずニューカッスルの空は晴れていないし、小雨くらいじゃ傘なんてささないのは良い感じなんだけど。

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ssspkk

4.0痛烈なメッセージは充分伝わってきましたが、少しでいいから規則や規律...

2017年8月24日
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痛烈なメッセージは充分伝わってきましたが、少しでいいから規則や規律を重視する重要性が描かれてば良かったと思います。泣きましたけど。

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アリンコ

3.0ダニエルの生き方に心打たれる

2017年8月20日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

音楽や派手な演出で盛り上げることをせず、淡々と人間を描いている。貧困に直面しながらも、権力に盾突き、隣人の力になろうとするダニエルの実直さに胸が熱くなる。

ダニエルの隣に住む若者のセリフが印象的だった。「役所は何もしてくれない。俺たちを惨めな気持ちにさせてくれるだけだ」

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オサモハンキンポー

4.0よかった

2017年7月27日
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はじめは、とてもメッセージ性が強く、小難しい映画で自分には合わないかと思っていたが観終わって全くそんなことはなかった。

役所のたらい回しや一部の人を切り捨てるかの様なオンライン化などみんなが一度は感じた不満をリアルに描いていて、とても共感出来た。

その一方で主人公やその周りの人たちなど他人に手を差し伸べられる様な優しい人達が色んな所にいて、生きてて嫌な事や辛い事は山の様にあるけどこの世の中も捨てたもんじゃないなと観終わった後しみじみ感じた作品でした。

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ジョンソン&ジョンソン

4.5一番好きなシーンは、エアチェックしたカセットをラジカセで聴く場面。

2017年6月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

一番好きなシーンは、エアチェックしたカセットをラジカセで聴く場面。

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Hawkwind

4.5クソの役にも立たないからと存在を否定したら人間じゃなくなる

2017年6月19日
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泣ける

怖い

知的

政治家さん達は「貧困層はクソの役にも立たない」と思ってるから切り捨てるし、
私だってお役所勤めだったら国の方針に逆らって弱者救済に励げむのは怖いし、
己の貧困をものともせず隣人を助けたりなんてなかなか難しいだろう。
この映画は、体制側への批判とともに
切り捨て切り捨てられる行為に対し、民衆自身が諦め開き直ってしまう姿勢にも強くNOを叩き付ける。
メッセージを前面に押し出しながらも、鼻につくことなくジワリと登場人物たちの側に引き寄せる仕業、グッときた。
ケン・ローチは大好きと言いつつ、また英国の貧乏人話か~と鼻につくだけで作品として楽しめない場合もたまにあったので今作も心配だったが、最後とされていた前作で終わらせるのを翻してくれて本当に良かったと思える出来となり嬉しい。

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クレナイナラ

2.0建設的でない愚痴映画と感じた

2017年6月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

社会的弱者が権力(市政)から必要なサポートを得られず、困ったちゃんにされる主人公たち。
それに対して、主人公は徹底的に困ったちゃんになることで反抗する。具体的には業務妨害的なこと。
弱者がまっとうには戦えない強者に対抗する手段の1つがテロリズムだとしたら、それに近似したものだ。

ただ、権力側にも事情があるはずだ。
その面が描かれず、ただ、弱者を守るべき という共感を得やすい立場から愚痴をぶちまけている映画に見えて後味がよくなかった。

もう少し建設的な未来を見せてほしいと思った。

個人的には、ベーシック・インカム について真剣に考える国家が誕生してきた背景が見えた気がした。

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doronjo

4.0福祉の窓口の人!

2017年5月28日
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鑑賞方法:映画館

この映画と同じようなことは、毎日、私の住む街の区役所の福祉の窓口でもいつも起こってる。ついさっきも区役所で同じような場面を見かけたなあ、というシーンの連続で身につまされる。テーマは「貧困対策と社会保障制度の矛盾」。でもこの映画がお説教臭くならないのは、主人公がチャーミングでいつもユーモアを忘れないから。福祉関係に限らず、相談援助のお仕事についている方々に是非見てほしい作品です。

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zita

4.0相互扶助の精神

2017年5月27日
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鑑賞方法:映画館

自分も困っているのに、周りで困っている人にも手を差し伸べてしまう主人公の姿が素晴らしい。人は助け合って生きていく…相互扶助の精神がこの作品を通じて世界中に広がって欲しい。またキャストの演技も素晴らしく、最後までスクリーンに吸い込まれていました。
2017-61

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隣組