劇場公開日 2017年3月18日

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わたしは、ダニエル・ブレイクのレビュー・感想・評価

全148件中、41~60件目を表示

3.5よく聞くけど欧米の役所仕事はこんなモノなのか⁈

2020年5月1日
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鑑賞方法:VOD

イギリスの社会制度へ怒りが静かなトーンで描かれている。真面目に生きてきても報われない人生の後半、観ていて辛い。人間としての尊厳は守られるべきだ。
最近読んだコラムでも書いていたが、イギリスの『ゆりかごから墓場まで』の神話は崩壊しているんですね。 最近の世相を考えると日本でも人ごとではないな。

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Iwarenkon

4.0灰色の街

2020年4月28日
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社会保障はある、なのに機能不全を起こしている。日本にだってある現実だ。
ダニエルブレイクを見つめ続ける映画。辛いのはこの男の魅力を自分は不足なく理解はできない。話がたりてない感じがする。

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ニックル

4.5見落としてはいけないこと

2020年4月24日
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鑑賞方法:DVD/BD

自国の社会保障制度のこともきちんと理解できていない私が、イギリスの制度の実態、ましてや運用に関しての属人的な部分(つまり、対応する職員の融通性の欠如)について、映画からの断片的な情報で批判的に語ることはできません。

確かなのは、たぶん次の3つ。
・たとえ良心的な専門家が真面目に考えて設計された制度であっても、運悪く支援対象に当てはまらない人が出てくる可能性があるということ。
・一旦制度上のルールで弾かれた人が救われるためには相応の法的措置や労力が必要なこと。
・人が社会の中で尊厳を保つという点において、ささやかであっても実直に仕事をし、定められた税金を払うことがとても大事であるということ。

どう見ても実直とは言えない〝濡れ手に粟〟のような手段で金銭的に成功した人は、一定の賞賛やプライドは持ち得ても、ダニエルのように堂々と、自分にも社会に対しても臆することなく名乗ることはできないのではないか。

帰属する社会の一員として果たすべき義務を全うした一市民の尊厳。
その市民が何らかの事情を抱えて苦しんでいる時に守れない社会。それは、行政の効率化やコストカットを優先した民営化を優先するうちに、いつの間にか制度以上に行政に携わる人間の思考そのものが硬直化してしまった社会になってしまったということなのだと思います。

日本では、生活保護を受けている人がパチンコに行った、というだけで批判を浴びます。
働きもしないで税金からの保護を受けるのはけしからん❗️と考える人にとっては、映画の中で、ダニエルが履歴書を配らなければならなかったイギリスの制度はむしろ正しく見えるのではないでしょうか。
〝医療専門家〟と呼ばれていた人は業務委託を受けていたと言ってたはずです。ということは民間会社の人なのだと思われます。ダニエルの生活よりも、支給額を減らすことが目的のヒアリングになるのは構造としては仕方がなかったともいえます。

コロナがもたらした大ピンチを社会構造の変革のためのチャンスに変えることに希望を見出したいと思います。

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グレシャムの法則

4.5苦しくて温かい…

2020年4月6日
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鑑賞方法:VOD

寒くてひもじいけど
プライドはある
孤独で情けないけど
意地はある
正当な申請が通らない
話が通じないのはどっちだ
悲しいとは思いたくない
けど全編見ていて苦しかった

気高いダニエル…永遠に
あたしもダニエルが好き

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mamagamasako

4.5つらい。が素晴らしい映画。

2020年4月6日
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ストーリーは淡々と進むが、全く飽きない。
主演が素晴らしい。どこにでもいるような親切な老人とどうしようもないような現実。
長女の出来が良すぎる。

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KY

5.0尊厳が失われる

Nさん
2020年3月24日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

もう、ただただ悲しい

静かに 怒り 悲しみ 世の中の不条理など 強いメッセージが込められている映画

お父さんに会いたくなった
歳を重ねるのが本当にこわい

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N

4.5弱者に対する本心からの温かい眼差しを感じる映画。

2020年3月15日
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鑑賞方法:DVD/BD

英国、そして先進国全ての貧困問題を考えさせられる映画。スコットランド訛りに温かみを感じる。

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Yohi

4.0本棚が残る

2020年3月6日
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一人ひとりが尊重される世界を創ることが、どれだけ大変かを思い知らされる。どれもそんなはずじゃなかったはずなのに。もっとシンプルでいい、弱くても脆くても大切にされるよう一歩ずつ。

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Ironout22

5.0わたしは、に続く言葉

2020年3月1日
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鑑賞方法:VOD

大工として長年働いてきたダニエル・ブレイクは、心臓疾患で医者から働くことを禁止される。国の援助を受けようとするが、何度トライしても手続き上の問題を指摘されてはねられてしまう。自分も日々の暮らしがままならなくなる中、ダニエルはシングルマザーのケイティに救いの手を差し伸べる。
お金も尽き、徐々に身動きがとれなくなるダニエルの姿をケン・ローチは淡々と描く。それまで欠かさず税金を納めてきた、それなのに国は困窮にあえぐ自分の権利を認めないばかりか、尊厳をも奪うのか。I, DANIEL BLAKE. 俺は一人の人間だ、国民保険番号じゃない。最後のシーンの申し立てに、心が震えた。これは英国だけの物語ではない。誰もが、ダニエル・ブレイクになり得る。

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みんも

4.0世の中冷たい。

2020年2月23日
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鑑賞方法:VOD

人に優しくできる人でありたい。

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Keita

3.5俺がダニエル・ブレイクだ。文句あるか?

2020年2月12日
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鑑賞方法:VOD

病気で働けなくなったダニエルじいさんは、失業給付をもらうため役所へ行くが、絵に描いたようなたらい回しに合う。
役所の事務的な対応は、もはや暴力レベルの冷酷さだ。
ダニエルじいさんが受ける仕打ちを見ていて許せないのは、単に金がもらえないというだけでなく、人としての尊厳を踏みにじられているからだ。
それでも闘うことをやめず、「俺はダニエル・ブレイクだ」と爆発する終盤には、スタンディングオベーションを送りたくなるぐらい感動した。

お役所批判に留まらず、じゃあ結局そんな社会でどうやって生きていけばいいのか、というところまでこの映画は示してくれる。
世代や人種も違う隣人への愛着や、見ず知らずの他者へのちょっとした気遣い、ささやかな縁から生まれる関係性に、この世知辛い世界にかろうじて残るほんの僅かの希望を見た。

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ジョニイ

5.0生きるっていうことはかくありたい

2020年1月28日
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ダンが生きたこの世界は、自分と同じなんだろうか。身近な世界、つながった空の下ならばこんなに悲しいことはないよ。隣人を思いやることがこんなに素晴らしく美しく思えるなんて悲しい。当たり前なのにまぶしくて涙が止まらないなんて、情けない。
ダンは間違いなく俺の近くにいる。俺がダンだ。 悲しい世の中は治していこう

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けつお

4.0社会の価値とは

2020年1月27日
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病気を患い職を失った大工のダニエル、2人の子供と共に越してきたシングルマザーのケイティ。

悪いことに手を染めるでもなく、真面目に誠実に生きている人に、優しい手を差し伸べられない社会。
そんな社会の現実を突きつけられる。

せめて隣人にぐらい手を差し伸べられる自分でありたい。

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たかし

4.0勘違い

2020年1月23日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

タイトルだけ見て、
「007に憧れた痛い人の話」だと勝手に妄想してたら、
全然違うじゃん!

ごめんなさい、私ケンローチ御大を存じませんでした。。。
そーなんすね、パルムドール2回も取ってらっしゃるのですね、ホントに失礼しました!

観ながら、「万引き家族」を思わずにいられない程の観客の居心地の悪さ。是枝監督はケンローチ作品から着想を得ているらしいが、かなりオマージュしてるのが分かった。

イギリスの貧困層とか思いつきもしなかったが、どこの国でも有る問題な事を確認させられ、俄かに議題になりつつあるベーシックインカムも現実味を帯びてるように感じる。
日本ではいつから議論されるのか。議論されないかもしれない。それくらい日本国民は島国慣れしているからだ。情報弱者にだけはなっちゃダメだ。
ケンローチ監督を知らない自分に言われても、うるせーよ、だよねー(^^;;

その意味で、「万引き家族」の存在意義やその価値を再評価したい。

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クリストフ

4.0段々と息が苦しくなる

2020年1月19日
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悲しい

知的

主人公たちの状況の変化を、息が苦しくなるような思いで見ていました。
自分は平和ボケしていると思っていたけれど、社会問題に関しても平和ボケしているのだなと気づかされた…。
私に出来る事なんて微々たる事だろうけど、それでも何か行動に移そうと思わされる作品でした。
ドキュメンタリーかっていうくらい、何気ない街の人も子ども達も演技がうまかったな…。

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ごりら

3.5人間の尊厳、 これを守り抜くということ。 培ってきた意志を尊重する...

2020年1月4日
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人間の尊厳、

これを守り抜くということ。

培ってきた意志を尊重することの何が悪いのか、
やはりケンローチ監督の映画は絶望の中に一筋の希望と意志がある。

『家族を想うとき』を観てから
二作目の鑑賞。

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ねこ

4.0この映画を観た後に何を感じるか

2019年12月31日
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鑑賞方法:VOD

予告編を観て、弱者が立ち上がるハッピーなものと思い観始めたため展開の重さに終始唖然。
英国の現在はここまで救いのないものなのか。

ヨーロッパと一括りにして素敵な国をイメージしている人には決してオススメできない。
国のシステムへの怒り・批判・疑念、それらが主人公たちを通して観る者へ訴えかけてくる。

この映画を観た後に何を感じるか

「英国のイメージが変わった」きっとそんな単純な言葉では表せないほどの複雑な気持ちを抱くだろう。
是非誰かと観て、そして感じたことを議論してほしい

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tiso jack

2.5ほぼ健康で仕事がある事の幸せを噛み締める。

2019年12月28日
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鑑賞方法:VOD

ほぼ健康で仕事がある事の幸せを噛み締める。

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sakahiro

3.0誰のための福祉なのか

2019年12月22日
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救うべき人を救えないでどうする。
運用の難しさはわかるが、やはり人に寄り添う福祉ということを最優先として制度を再構築すべきだ。

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Yoichiro

3.0イングリッシュ・ペイシェント

2019年12月19日
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鑑賞方法:映画館

ケン・ローチ監督の映画は未見だったが、新作公開に併せてのリバイバル上映とのことなので、この機会に見てみることに。
EU離脱の話題しか伝わってこない中で、福祉国家イギリスの現実が思いのほか厳しいことに瞠目する。フードバンクに並ぶ長蛇の列や、法のジレンマの中で社会からはじかれる理不尽さ。官僚機構の硬直したシステムは現状を反映したものなのだろうが、ほとんど落語の「ぜんざい公社」と変わらない。
“先進国”イギリスを描いた映画なのに、レバノンを舞台にした「存在のない子供たち」にも通底するものがある。海の向こうの話だけでなく、日本も母子家庭の世帯貧困率など見ると、他人事ではない。

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梨剥く侍