劇場公開日 2017年10月28日

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「“お前が未来に出会う災難は お前がおろそかにした過去の報い”」先生! 、、、好きになってもいいですか? kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0“お前が未来に出会う災難は お前がおろそかにした過去の報い”

2020年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ここまで純粋な高校生の恋愛映画は最近あまり見なくなったような気がする。何故かと考えながら観てしまったのですが、島田響(広瀬すず)が伊藤先生(生田斗真)を好きになっていく過程がしっかりと描かれてるからじゃないかと思うのであります。ひょんなことから、最悪な出会い、幼なじみだから最初から好き、いきなりキスされた、といった典型パターンがこの作品には見当たらない。あるとすれば主人公の2人以外の恋愛感情は理由すらない!といったところか。

 登場人物の人間関係も非常にわかりやすい。教師の中での三角関係、関矢(中村倫也)→中島(比嘉愛未)→伊藤を、高校生仲良し3人組の千草(森川葵)、浩介(竜星涼)、響がそれぞれ好きであるという構図。千草が関矢の下駄箱にラブレターを入れたつもりが、間違えて伊藤の下駄箱に入れたものだから、響が責任を取って伊藤に直談判しにいったのがきっかけ(入学式のあくびもそう)。ラブレターには赤ペンで添削までしてあるというのが笑える。そこからは偶然すぎるというシチュエーションが多くなるのが難点ではあるが、好きだという気持ちさえ自分でも気づいてないところがいい。「好きになってもいいですか?」と告白するシーンは中盤になってようやく登場するのだ。好きになるのに許可をもらうなんてところもいじらしい・・・

 世界史のテストで90点以上取れば好きになってもいい!と自分で決めたルールで、猛勉強する響。学園祭ではクラスで花嫁衣裳を着ることになり、それが伊藤先生の心をギュッと鷲掴みにしたのだろうか、響を思わず抱きしめキスをする。しかし、その瞬間をカメラに収めた者がいて、ネットにアップされて大問題となった。ここは現代風でありふれた展開。全体的に古臭さも感じられる恋愛ファンタジーの中で、現実に引き戻される感覚となります。

 弓道部に所属する島田響。弓道をやるには尻の筋肉も重要であり(映像ではわからない)、左腕の特に肘を内側に曲げるようにしなければならないのですが、広瀬すずは完璧に特訓していたみたいです(多分一週間くらい)。これも含めて、とにかく広瀬すず映画!魅力満載です。2人には上手くいってもらいたいと温かい気持ちになれました。

〈2017年11月映画館にて〉

kossy
2020年3月11日

今からでも間に合います。社会科の先生になって下さい✨

巫女雷男