劇場公開日 2017年2月4日

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「お主らを斬る道理はない!」LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門 kazzさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0お主らを斬る道理はない!

2019年12月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

シネフィルWOWOWにて観賞。

このスピンオフシリーズは、前作で絵柄の統一感があって気に入っていたのだが、本作の敵役の絵は……ダメだ💢
完全に浮いている。これ、凄く残念⤵️

五ェ門は、孤高感が強調されたキャラクターになっていて、言葉遣いもさらに古風になっている。「御座る」「しばし待たれよ」「因縁がある故」など。
ヤクザ連中をスッパスッパと切り捨てていく場面は「キル・ビル」のようで、クライマックスでも、エグく肉体の切断面を見せるあたり、前作のお色気シーンと同様にR指定でも狙っているかのようだ。
チャレンジ精神は尊敬に値するが、好きではない。
ただ、五ェ門が殺した相手を供養する場面を入れたのは素晴らしい。

五ェ門が海岸の岩石の突端にいて、海から巨大ザメが跳ね上がってくるシーンは、原作コミックの後期の作品にある。
これを五ェ門が打ちひしがれている場面に使ったのは、よい発想だった。
コミックでは巨大ザメを真っ二つに斬った後にオチが来る。

今回は銭形警部がそれなりに活躍する。その分峰不二子の出番が少ないが。
特にラスト、五ェ門と銭形が剣と銃を構えて対峙する画は見たことがない緊張感があった。
きっと作られるであろう銭形編への期待感が募る。

kazz