劇場公開日 2016年10月28日

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「おじいちゃんの魅力を堪能する」手紙は憶えている 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5おじいちゃんの魅力を堪能する

2020年5月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

見事!
正直あまり期待は大きくありませんでしたが、かなり面白くて、お気に入りの一作になりました。
予告でラスト5分とある通り、本当に騙される衝撃的なラスト5分です。
完全に観る前とは世界が一転します。
家族をアウシュビッツで殺された2人のおじいさんの復讐劇。
観終わってからよくよく考えるとおじいさん相当頭いいなと。
また、認知症が鍵になっており、ある意味認知症エンターテインメントといった感じです。
手紙だけが憶えている。
だけど…

主演のクリストファー・プラマーさんの名演技が素晴らしかった。
全体的に緊迫感のある映画ですが、ゼブのおどおどした感じが危なっかしさを助長して、ドキドキさせられました。
2人目のルディ・コランダーとのシーンとゼブのピアノ、それから純粋で可愛い子供たちが唯一の救い。
やはり、戦争は絶対良くない。
未だにユダヤ人をあそこまで軽蔑する人がいるのか?
いるなら、意外。
まだまだ知らないことが多そうです。

唐揚げ