劇場公開日 2016年12月17日

  • 予告編を見る

「やる事なす事固くるしいけど、芯は厚い人情派」幸せなひとりぼっち かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5やる事なす事固くるしいけど、芯は厚い人情派

2023年12月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

原作はフレドリック・バックマンの『A Man Called Ove(邦題・幸せなひとりぼっち)』
ハンネス・ホルム監督。

【ストーリー】
オーヴェは地元でも有名な頑固爺さん。
半年前に妻ソーニャをガンで亡くし、長年勤めた職場を解雇され、さっさとこの世からおさらばしようと決める。
だが向かいに若い夫婦のイラン人一家が引っ越してきて、無意識ながら彼の自殺をことごとく失敗させてくる。
自殺を決めているのにご近所の見回り作業をつづけ、ゴミを仕分けし、無許可侵入してくる車を追い出す。
そうこうするうちにイラン人一家の母親パルヴァネとの理解が深まり、妊婦である彼女の手伝いに事あるごと駆り出されてしまう。

鉄道作業員の父と共に暮らし、父の教えでスウェーデンの自動車会社サーブを信奉し、鉄道作業員として長年生きてきたオーヴェ(ロルフ・ラッスゴード)。
周りとの悶着があるたびに、そうなってしまった理由と彼の人生が描かれます。
ただ嫌味な老人に見えた彼が、実は義理堅く人情家であると分かってくると、だんだん彼のことが好きになってしまうふしぎ。
青いスーツが似合い、奥さんも綺麗で、なんともヨーロッパ人だなあ。

舞台は風光明媚で音楽もおしゃれ、エピソードの説明もコミカルな味付けながらしっかりしてくれて、その上きっちり90分で終わらせる見事な編集。
ハリウッド・リメイクの『オットーという男』の後に見ましたが、多くの人がこちらに軍配をあげるのも納得の出来です。
どっちも面白いけど、あっちのねこもこっちのねこも可愛いんだから、両方見て損はないかと。

かせさん