劇場公開日 2018年8月1日

  • 予告編を見る

「実は能力バトルものアニメの最高峰である(現時点では)」インクレディブル・ファミリー ヨックモックさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5実は能力バトルものアニメの最高峰である(現時点では)

2018年10月3日
PCから投稿

これこそが異能力バトルもののかくある姿であり、現時点での最高峰だ。ごてごてと気をてらった特殊能力をもった優男と美少女がドヤ顔で特性の解説をしながら、超能力をひけらかす作品なんて下の下だ。本作のヒーローたちが、自分達の特殊能力をいかに自由にのびのびと使って画面狭しと飛び回ることか、それがどんなに楽しそうなことか!
実写アメコミよりも感覚に直接うったえる無茶なアクションができるぶん、ヒーローものをもっとも魅力的に描けるジャンルは間違いなくアニメーションなのだろう。

氷の人強すぎだろ…。だいたいこいつがなんとかしてる感。ポータル能力の女もやろうとすれば相当えげつないことができる。
バリア展開をするヴァイオレットとポータル女とのハイスピードな攻防が作中一番のバトルだった。無敵のバリアを地面から突破するというストレートな攻略法カッコイイ!

鼻の穴から盛大に水を吹き出すヴァイオレットがめちゃくそ可愛い。ボーイフレンドの記憶を消されてガチギレしてるところも可愛い。

ジェンダー問題やらマイノリティへの配慮やら、とりあえずめっちゃ流行ってる話題に安易に迎合してるシナリオながら、極端に何かしらの正義や主義主張を振り回しているわけでもなく、誰もが安心して見ていられる。
ズートピアといい、さすがディズニーはこの素晴らしいさじ加減を知っているのだ。

ヨックモック