劇場公開日 2017年7月29日

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「要するにヴァンパイアもの」東京喰種 トーキョーグール レントさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5要するにヴァンパイアもの

2023年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

寝られる

「亜人」や「ジョジョ」など、最近鑑賞した人気コミック実写化作品の中では一番乗れなかった。「寄生獣」とヴァンパイアものを足して二で割ったような作品かな。

とにかく全編主人公がうじうじ悩みすぎてて終始陰鬱。ダークファンタジーといえば聞こえはいいのかも。

こういった荒唐無稽な作品はそれこそ「亜人」のようにエンタメに振り切るか、あるいは「寄生獣」のように登場人物の心理描写を丁寧に描いて見るものに感情移入させるかどちらかなのだが、本作はそのどちらでもない。

確かにこの世界で異形なるものになってしまった主人公の苦悩は描かれているし、窪田の演技力も確かなもの。でもなぜだが乗れない。
窪田演じる主人公金木に生活感がまるで感じられないからか彼にまったく共感できなかった。ただグールになってしまった苦しみを見せられても、そりゃあ大変だろうねえとしか思えない。

本作のかなめとなる母娘の件も然りだ。特に相田翔子の演技はかなり微妙で逆に娘役の芝居は過剰気味と、あの泣きのシーンはかなり白けてしまった。そしてその微妙な芝居に加えて微妙なCGを見せられるもんだから、まったく作品世界に没入できない。
あのグールが背中からドクターオクタビアスのような触手を出して攻撃する様はかなり映像的にも浮いているし。

あのグール特別捜査官の大泉洋はヴァン・ヘルシングをイメージしてるんだろうか。銃器を使わず、なぜグールの触手を模した武器でしか戦わないのか、あの助手が使っていたケバブみたいな武器はいったい何なんだろうか。

終始深刻ぶった演技を見せられ、ラストのバトルも大したことなく、最後に至るまでカタルシスも一切感じられない作品。
今は亡き清水富美加のツンデレ芝居見れたくらいかな、よかったのは。

レント