劇場公開日 2017年7月1日

「歴史に残る名画」忍びの国 miwaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0歴史に残る名画

2017年8月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

マンガチックで盛り沢山で新しい
現代を投影してみるとおもしろい
何度観ても新しい発見があり
10年20年後...50年後にも観たいと思う
全人類が見なければならない哲学的な映画
練りに練った脚本が素晴らしく、
マネしたくなるセリフの数々は我が家で絶賛流行中です
俳優陣の繊細な演技もエキストラのパフォーマンスまでも随所隅々に見処あり
大野智の動作表情全て美しく、どこを切り取っても1mmも違わず無門です

miwa
miwaさんのコメント
2017年8月3日

まだ上映しています♪是非確かめてください!希望に繋がるテーマを。
私はそれを発見したとき、なんの変哲もないそのシーンにハートを一撃されました💘
中村監督の思う壺
完全に術にはまっておる。笑

miwa
O-CHANさんのコメント
2017年8月3日

「川」の場面が二度。
一度目は・・・「なんだ?こいつら!」と度肝を抜かれる。仲間たちが突然凶器になってその人殺しゲームを急き立てる。「無門」は100文の為にとどめを刺す。冷徹と言うよりも「心がない」って感じ。

でも、二度目の「平兵衛」との「川」は・・・とんでもなかった。
長いけれどワンカットで撮って、長すぎるからと短く編集したくらいに
ほんとうの時間よりも長く長く感じた。
「もう、終わりにして」
無心で闘っている二人・・・を観ているだけなのに、不思議なことに、涙が出てくる。何?この感じは?
勝てないと感じていながら挑まなくてはならない平兵衛のけな気さが哀しいから?「彼を死なせないで」と思い始める。だけど、相手は「死んでいくものの痛み」を感じない無門だし、この戦いには引き分けも時間切れもない。白黒つけなくては終われない。弱いものには「死」というルール=「川」の字が完成しないと終わらない。

しょせん、どんな理由をこしらえても、戦うとはそういうことだ。誰かを助けるためにするのではなく、誰かを殺すためにする。今も。そういう絶望的なテーマ・・・でも
もしも、まだ上映中なら、ぜひ観て確かめてみたい。希望につながるテーマを。
無門の「心」を。その心がラストに向かって変化していくことを確かめてみたい。
さらって来た都育ちの妻・お国に頭が上がらない無門のおかしな夫婦を見て笑っていたら・・・突然、クライマックスで起きてしまう出来事。最期にお国が無門にかけた言葉が胸を締めつける。何があっても飄々としていた無門の「叫び」。そこから感じるのは希望のテーマ?それとも

せめて、この二つのテーマは受け止めないと、この作品を観たとは言えないよね。(=^・^=)

O-CHAN