忍びの国のレビュー・感想・評価
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過去の遺物ではなく、現代にも通じる存在として忍者を描く
和田竜原作らしい史実と娯楽性が融合した作品に仕上がっている。その映像化を手がける中村義洋監督の手腕も安定感があり、冒頭から一筋縄ではいかない忍者戦をダイナミックに俯瞰したり、物語がコミカルとシリアスの間を行き来する流れを淀みないものとしている。そもそも本作には時代劇を担うヒーローにふさわしい強靭な精神の持ち主など誰一人いない。誰もが自分なりのやり方で飄々と世の中を生き抜こうと考えている者ばかり。
そんな彼らが一連の戦を通して、混沌の時代の中で根無し草のように生きるのか、あるいはそんな中でも自分なりに生きる道を模索するのかの決断を迫られる。この一瞬の心模様に、現代人の扮装をした人々が投影されるくだりが面白い。中村監督が、決して忍者たちを過去の遺物として扱わず、現代人にも通じる存在として映し出している様にハッとさせられたし、鑑賞後には、己もケモノの様に生きてはいないかと、我が身を振り返りたくなった。
伊賀忍者たちが繰り出す異色忍術が効果てきめん!
物量で圧倒する織田勢を迎え撃つ伊賀忍者たちの秘策は、ちょっとした表情や絶妙な間を使って繰り出すユニークな忍術の数々。それにかかった敵兵士たちが、まるで骨抜きにされたようにふにゃふにゃと崩れ去る様子は、いわゆる戦国合戦ものとはひと味違う。独特の緩さが笑いを誘うのだ。それは、達観主義者で恐妻家の忍者、無門に扮する大野智の役作りにも言えること。だからこそ、そんな彼が本気を出す後半が一気に盛り上がるわけで。ここ最近、度々大手作品の監督を請け負ってきた中村義洋が、久々にこの土壌で本来のユーモアを作品に結実させた異色時代劇は、主演の大野智にとっても代表作となった。
ノーマークだったわー
劇場公開時はまったくのノーマークだったのだが、今頃になって暇潰しにとネトフリで鑑賞。
うわー、こんな面白い映画だったとは!
劇場に観に行けば良かった~と後悔するも後の祭りだね(笑)
滅ぼされる側の伊賀を「虎狼の輩」として観客の同情を排した設定や、その伊賀衆に対する怒りを太い軸に据えたシナリオ、それを少ないセリフや表情で的確に伝える役者の演技、みんな良い仕事してる。
ま、最後の伊勢谷の長セリフはいらんけど(笑)
こういうテーマの根幹に関わる大事なことは説明調のセリフにしたらあかんのよ(笑)
何となく主演が大野智というところで眼中から追い払っていたのかなぁ。
先入観はいかんよね。
大野も石原さとみも、決して役者と思ったことはないのだけど、本作では綺麗にハマっていた。ハマるシナリオを書いた、ということなのだろうけど。
脇を固めるのは達者な役者ばかりだし、設定や絵面が類型的な時代劇から大きくはみ出している本作をしっかり引き締めている。
「川」のアクションも迫力があって見応え十分。
その「川」の決闘シーンでの平兵衛と無門の会話から十二評定での無門のセリフ、そしてお国との会話に至る流れが圧巻だった。
それだけにその後の伊勢谷の長セリフは蛇足と言うかダサいというか、だけど(笑)
ほんと、面白くて良い映画だった。
劇場に観に行けば良かったー
❇️後半お国さんの結末は笑えない💢コメディーテイストが⁉️
忍びの国
🇯🇵1576年伊賀(三重県)
第一次天正伊賀の乱を基にしたストーリー
完成した織田の城を焼き払い、小馬鹿な振る舞いをした事で、織田軍の怒りを買った伊賀国の農民。
伊賀人達は忍術を命を賭けて修行しながら暮らしていた。その中でも腕利の男無門(大野さん)が主人公。
とにかく金で動く伊賀国の民。
信長の国取りに支持された信雄では金以外では人を動かす才能が欠けていたが、織田軍の家臣大膳が側近になり、織田軍は伊賀国と戦う。
織田軍はシリアス路線vs伊賀国はコミカルテイストで進む絶妙なエンタメ戦国ストーリー
❇️後半お国さんの結末は笑えない💢
★彡伊賀忍者の割切った現金主義が面白かったのに何故伊賀側のコメディー路線からシリアスなオチにしたのか?解りかねる!
◉74D点。
★彡かなりエンタメよりですが、これはこれで楽し過ぎた。期待していない分、良かった感アップ⤴️
しかしお国さんの件はいくら主人公を成長した姿を魅せたくても納得いかへんな?
知らんけど…
🥷🌿🌲🪵🪨🌫️🏞️💮🆒
🟢感想。
1️⃣金にしか興味ない伊賀民衆に笑える。⭕️
★彡金が全てで、わかりやすく笑えます。
2️⃣主人公は夫婦になりたい美女(さとみさん)
だけの為に、仕方なく戦う体たらくが⭕️
★彡戦闘術に長けているギャップが良い。
3️⃣伊賀忍者が金で動く事を誇張したエンタメ作。★彡やや誇張し過ぎで人間ではないと言ってしまう伊賀勢の民がロボットの様で寂しいなあ😢
4️⃣織田信雄の心の闇やその家臣たちの人望のない感じなど良かった⭕️
★彡以外に歴史の勉強にもなる📖
🈲ネタバレ保管記憶用
ワイは伊賀に売られてきた名もない忍者で、金のためならなんでもやってきたんよ。
忍術や毒も飲む修行をしてきたんやけど、最近は一目惚れしてさらってきた女の為、人殺しも引き受けてきたんねんな。
織田軍がワイの伊勢を奪いに来たんやけど、ワイはおくにの願いと金の為、1万人の織田軍と戦って、とりあえず村の仲間を金で動かし織田信雄軍を勝ち取った。
せやけど、伊賀お偉い輩が俺たちを利用して自分の富を得ていた事を知るし、俺が貰った国宝級の壺を金をちらつかせ奪いにきたんねんな。
ワイの命を救おうとしてくれたおくには、金に狂った民衆達に毒矢で殺されてしまったんよ。
ほんといけずなやな。
頭にきたワイは国宝を壊して、この腐った伊賀国から出ていく事にした。
2年後織田信長軍勢が4倍の兵力で伊賀は簡単にやられてしもうた。
ワイは織田の勢力に混ざって、名もなき息子を育てた。
★彡コメディー路線の伊賀側であるのなら、お国を殺さなくても良かったと思います。
体感3〜4時間に感じる映画…
序盤のカメラワークと演出が気持ち悪すぎる(>_<)
人物の周りをぐるぐるする演出好きすぎて笑えてくる!
ワイヤーアクションがワイヤーすぎて萎える…
鈴木亮平と伊勢谷友介の演技力が桁違い!
キーワードは「平手で気絶する姫」
ちゃんとテーマがある
大人から子供まで見られる作品となっている。
仕事に対する見返り(お金)、これが活動するすべての目的で、
だから人(忍者)が集まるのだ。
忍びをまとめている親方衆もまたお金で物事を考えている。
誰も疑問に思わない現代社会と構造を同じくしている。
価値=お金
主人公が「しまったー!」と思うときはすでに…
そうなって初めて気づくっていうのも、また現代と同じかなと考えさせられた。
主役の大野くんの飄々とした演技(怪物くんと変わらないけど)も、作品とマッチしていてよかったと思う。
誰か相葉くんにも役を与えてあげてください。
大野智主演、そう要はジャニーズ映画。ジャニーズの前では鈴木亮平以下...
大野智主演、そう要はジャニーズ映画。ジャニーズの前では鈴木亮平以下錚々たる俳優陣も単なる装飾品にすぎない。
芸能界ってヤクザな世界ですね。世界が報じる性的虐待に一切触れず、知らぬふりを決め込むようです。NHKまでも。もう公共放送を名乗らないでほしい。ジャニーズって◯◯組?(笑)
作品と関係ないボヤキ、申し訳ない。終盤のアクション以外は見どころあまりなし。冗長でもあり。
BS12
ジャニーズ好きのための映画
受験勉強の合間にあいりと見に行った。
ジャニーズ好きのための映画って感じ
けっこう真面目な映画だと思ったら大ちゃんはほとんどワイヤーアクション?でありえない動きしかしなかったからつまらなかった。
鈴木亮平と満島真之介がめちゃくちゃ良かった
あまり面白くはなかったが、笑えるシーンも多々あり、最後は感動する
わかりにくい
結局、この映画は誰を悪者にしたいのだろう??石原さとみと平祐奈の果たした役割も良くわからないし、制作側も作りながら途中から方向性がわからなくなって迷走している。で終始、誰に感情移入して良いかわからないまま終わった。大して深くないのだから勧善懲悪でいいじゃないかと思うが、とにかくわかりにくい。
ポップな演出にやられた…
予告など知識ゼロで鑑賞。
最初は無双の無門の強さ、演出のカジュアルさがあり忍びの強さ、無門がどうこの時代を生き抜くのか…なんて見ていたら、最後はそのカジュアルでポップな伊賀の下忍が怖く見えるようになった。
現代にも虎狼の輩は存在するし、自分もそんな一面があるのかもしれない。
虎狼の輩は天に散った。
その言葉の通り、散在しただけなのだ。
今まで観たことのない個性的な忍者
予告編から、戦国時代の伊賀攻めにおける、織田軍と伊賀の忍者たちのスピード感溢れる合戦をメインにした物語だと想像していたが、そんな単純明快な作品ではなかった。忍者といえば、戦国時代における情報収集係である。多くの武将が彼らの情報収集能力を活用していた。戦闘能力も高い彼らは、戦国時代の影の主役であり人気も高い。彼らの代表格である、猿飛佐助、霧隠才蔵などが登場する作品は多い。しかし、本作は、そんな忍者たちを扱った従来の忍者映画とは全く違う作品だった。今まで観たことが無い新感覚の忍者映画だった。
本作の主人公は伊賀に住む無類の強さを誇るが面倒くさがり屋の忍者・無門(大野智)。主人公達は、金でしか動かず、打算的で欲望のままに生きていた。そんな伊賀にも織田信長の影が忍び寄ってきて、隣国の伊勢はその支配下になってしまう。次は伊賀の番だと考えた伊賀の忍者たちは、数的不利を覆すため、知略を駆使して、織田方を翻弄していく。そして、ついに伊賀攻めが始まるが、見返りの無い合戦を前に打算的な主人公達は簡単に伊賀を捨ててしまう・・・。
伊賀の忍者たちの策略が巧妙過ぎて分からず、前半の途中までは、掴みどころがない散漫なストーリーが進行していくだけとしか思えず、これは久し振りに外れに当たってしまったと感じた。しかし、次第に伊賀の忍者たちの策略がドミノ倒しのようにテンポよく解明され始めると、隠されていた虚々実々の駆け引きが明白となり、そうだったのかと合点がいき、一気に面白い作品になった。故意に策略の解明を遅くした効果が出ていた。
合戦シーンも変わった設定である。見返りの無い合戦に見切りを付けた主人公達は、見返りを見つけた途端、合戦場に舞い戻り、躍動感溢れる個性的な戦い方で、織田軍を翻弄する。大野智のアクションが凄い。抜群の跳躍力と素早い体の動きで敵の刀を巧みに躱し、軽やかに敵を倒していく。特にラストの下山平兵衛(鈴木亮平)との一騎打ちは壮絶でありスピード感が抜群。お互いの生き様が投影されているような戦いぶりが印象的である。大野智の静かな佇まいと穏やかな顔の表情が良い。
どんな状況であっても、主人公達の信じるのは金であり、金のためなら何でもする。そんな現代的な設定と大野智を始めとする主人公達のキャラが奏功して作品が湿っぽくならず、淡々とした雰囲気で鑑賞できる。
そんな主人公も、想い人・お国(石原さとみ)の考え方に触発され、想い人の悲劇によって真実の愛に目覚めていくシーンは美しい。大野智が、主人公の心の変化を表情の変化で現わしている。
今まで、数多くの忍者映画を観てきたが、本作は、それらのどれとも重ならない個性的な作風を持った作品である。殺伐とした合戦を描きながら心穏やかになれる作品である。
忍の妙技!カッコいい
期待してなかったけど凄いよかったです。忍のリアルというか汚さというか、それを持ち合わせた忍達が野に散り…我々は虎狼の群れの中で生きてるのですね、いや私自身も虎狼なのでしょう(笑)
忍の技の数々も良かったです。そしてやっぱり伊勢谷友介がカッコいい!!
惜しむらくは無門です。基本ゆるい感じです。何を考えてるか解らないヌルッとした怖さが無くて…戦う時の格好良さが薄かったなと思いました。
見応えある忍者映画
原作は読んでなかったのですが、和田竜さんの作品はいつも読んでいて楽しいので期待していました。
裏の裏をかいた忍者らしい素晴らしい作品でした。
主人公は、大野くんにぴったりでコメディとアクションありの役をだったと思います。
俳優陣も豪華で十分見応えあります。
大軍勢の織田軍を秘術で迎え撃つ忍者軍団という図式は興味を引くが、実...
大軍勢の織田軍を秘術で迎え撃つ忍者軍団という図式は興味を引くが、実際はそこまでおもしろくはなかった。
大野智の実力がありながらとぼけたキャラはよかったが、金次第で人殺しもいとわない伊賀者という描かれ方は個人的には感情移入できなかった。
石原さとみを殺されてしまったのに、ハッピーエンド的なエンディングも違和感がある。
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