「シリーズを重ねるごとに…」トランスフォーマー　最後の騎士王　Kaeruさんの映画レビュー（感想・評価）

なんだかんだ好きで毎回楽しんで観てるこのシリーズ｡圧倒的映像美､勧善懲悪のシンプルなストーリーが魅力的なトランスフォーマーシリーズだがそろそろワンパターンでマンネリ化が酷いと感じてしまった今作｡テーマである人類の歴史にトランスフォーマー達は深く関わっていたという展開もあまり驚きを感じるものではなかった｡そもそも話のスケールを大きくするあまり脚本のまとまりのなさが目立つ｡展開も全シリーズと似たようなもので地球滅亡を人間とトランスフォーマー達が協力して阻止するというもの｡それにより本編時間がとても長く､アクションシーンの多さと相まってお腹がもたれる印象｡ところどころ目を引くドラマはあったもののこれと言った目新しさは感じられない｡観客はもうこの定番の流れに飽きを感じてしまっているのだと思う｡それでも今作から登場した新キャラクターのイザベラ､バートン卿は魅力的でさらに再登場したレノックス､シモンズは懐かしくシリーズに新しい刺激を与えた｡相変わらず映像や､戦闘シーンは他の映画と一線を画すレベルのものなので頭を空っぽにして楽しむ夏休みムービーとして鑑賞するにはもってこいだと思います｡