劇場公開日 2017年5月6日

「鑑賞記録」追憶 ハッピー・ホーガンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0鑑賞記録

2017年6月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

私自身、日本映画とはなんたるかを語れる程の知識はないのですが、キャスト名と自然風景、千住明の音楽が流れるオープニングタイトルの堂々とした風格はまさに「ザ・日本映画」といった感じ。予告で気になっていた大声芝居も、いざ観てみるとそれほど気にならないくらい、全体的に落ち着きのある演出だったように思います。何より上映時間が90分くらいなのでテンポが良く、疲れない。

今季ドラマのcrisis、そしてゴールデンウィークに不意にレンタルしてきたborderで個人的に株がぐんぐん上昇している小栗旬も、とてもいい演技でした。柄本佑・安藤サクラ夫妻がまさかの形で共演をしているのですが、あれは撮影現場はどんな空気だったのだろう…。

それにしても自分には推理力がないのだなぁと実感させられました。劇中に起こる殺人事件の犯人も、ある登場人物に関する事実も劇中で発覚するまでサッパリ分からなかったのですが、配偶者は映画序盤で既にわかっていたようで。わかるでしょ〜!って、わかんないよ。最後までドキドキしながら観れました。

降旗康男監督は80代。アメリカにも、クリント・イーストウッドという80代の映画監督がいて、毎年新作を公開しています。彼らが今映画を作る意味とは。こと降旗監督については、平成の今に、最早王道とでも言うべき作風の作品を送り出してきたことに興味深さを感じずにいられませんでした。

ヤッター