劇場公開日 2017年5月6日

「主題は"赦しと絆"であり、"殺人事件"はあくまで入口。」追憶 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5主題は"赦しと絆"であり、"殺人事件"はあくまで入口。

2017年5月31日
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鑑賞方法:映画館

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『ミスティック・リバー』のような映画を想像していたけど、実際は殺人よりも"和解"がテーマの人間ドラマ。なので事件の真相はさほど注目しなくていいかと。中身はホントに久しく触れてなかった正統派の"ザ・邦画"で、大人向けの映画だったことは確か。ただ弱い。ドラマ部分と岡田准一、小栗旬の芝居が。

逆に吉岡秀隆と安藤サクラは素晴らしかった。おなじみの声色で安心させる吉岡氏と滲み出る生活感すら芝居に見せた安藤さんは間違いなく演技派だと断言できる素晴らしさ。主役二人もこれぐらいの素晴らしさが欲しかったが…。

平田 一