劇場公開日 2016年8月26日

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「「笑ってしまうほど美しい」」君の名は。 さうすぽー。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「笑ってしまうほど美しい」

2019年7月6日
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タイトルのコメントは、この映画の批評したイギリスのデイリー・テレグラフという雑誌です。
自分のこの映画の感想があまりにもピッタリだったので、そのまま引用しました。

最近やたらと忙しいので、この先1ヶ月くらい映画観れないと思うので、「天気の子」に先駆けてこの映画をレビューしたいと思います!
御存じ、あの社会現象を巻き起こした「君の名は。」

新海誠の作品は全て観ています。
しかし、特別好きな監督というわけでは無いです。
この作品以外は「言の葉の庭」くらいで、「秒速5センチメートル」等は好きではありません。

ですが、この映画は大好きです!

まずRADWIMPSの歌ですよね!
特に「前前前世」とEDの「なんでもないや」が好きです。
新海誠自体、他の作品でも音楽に合わせて演出をする手法は多いのですが、この映画ほどマッチしている作品は無いと思ってます。

あの有名な「入れ替わってる~!?」の下りからの前前前世も見事ですし、「スパークル」や「なんでもないや」の入れ方も絶妙です。
曲のメロディが美しいので、この映画の世界観に合ってる気がします。

キャスト陣も良かったと思います!
自分は基本的に声優以外のキャスティングには否定的なのですが、この映画のキャスト陣は俳優を含めてみんな良かったと思います!
神木隆之介が演じる瀧君もはまってますし、上白石萌音演じる三葉も良いですね!
てか上白石萌音は普通に声優活動いけるんじゃないかというくらい上手かった気がします。
三葉のボイスCDを作ってほしいくらい気に入ってます(笑)
長澤まさみも最初は彼女だと解らなかったし、他のキャストも全員良かったです!

ストーリーも夢の中で入れ替わるという設定なので、入れ替わってる記憶が薄れていく様は儚くて好きです。
こういった感傷的になるような台詞やストーリー展開は新海誠ならではですね。

途中明かされる秘密にも驚きました。
ちゃんと伏線も効いているので見事ですし、貼り方が上手いと思います。

そして、一番は映像の美しさですね!
季節ごとの風景や東京(新宿)を美しくさせて夢のような世界にする能力は凄いです!
彗星や雨の細かいところも一つ一つこだわりがあって、観ていて全然飽きません。
隅から隅まで美しかったです。

この映画、予想以上の社会現象になった関係でたくさんの人が観ていますが、その中でも"あの描写"が気持ち悪い等という意見もちらほら聞きます。
特に「口噛み酒」に関してだったり、三葉と入れ替わってる瀧がおっぱいを触ったりするところですね。

その点に関しては自分は何も問題はありません。
他の作品だとエログロだったり、これ以上にドン引きするようなものも観てきましたし。

女性の皆さん、おっぱいの件に関しては許して下さい(笑)
ああなったら自分でも絶対にしてしまいます(^_^;)
やはり男の性には抗えません(笑)

まぁでも、そんな自分でも突っ込みたいところはあります。
3年のブランクが何故二人とも気付けなかったのかとか、三葉が瀧のバイト仕事に順応するのがあまりにも早かったりする所は引っ掛かりました。

また、もう少し瀧君と三葉の関係性を緻密に描いてほしかったとは思います。
お互いのどこに惹かれたとか、そういった細かい部分をもう少し描いても良かった気がします。

とは言え、これが名作なのは変わりないですし、人気になる理由もわかります。

次の「天気の子」も楽しみです!

さうすぽー。