劇場公開日 2016年3月5日

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「独特すぎる“愛”の世界。シュールな設定のラブストーリー。」ロブスター 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5独特すぎる“愛”の世界。シュールな設定のラブストーリー。

2016年4月1日
PCから投稿

悲しい

怖い

難しい

【賛否両論チェック】
賛:独特な世界観の中で、不覚にも真実の愛に目覚めてしまった主人公の末路が、皮肉で切ない。終わり方も割と衝撃的。
否:そもそもの設定が荒唐無稽で、世界観に違和感は禁じえない。ストーリーも淡々としていて、ラブシーンもかなりある。

 一言でいうと、とってもシュールな映画です(笑)。「独身は罪」という世界観の中で、無理やりに誰かを愛そうとしていたデヴィッドが、急に「誰かを愛してはいけない」という独身者のグループに転がり込んで、その中で逆に本当の愛に目覚めていく様子が、なんとも皮肉です。そして許されない恋路の果てに、デヴィッド達が選ぶ生き方も、また何とも言いがたい後味が残ります。
 ただ、そもそもよく分からない設定なので、見方によってはただただ単調に難解なストーリーが進むだけに見えてしまいそうなのも、また事実です。ラブシーンもかなりあります。
 ありかちな“愛”を語る映画に飽きてしまった方には、是非是非オススメです。

映画コーディネーター・門倉カド