劇場公開日 2016年12月3日

  • 予告編を見る

「29thTIFF」アズミ・ハルコは行方不明 SHさんの映画レビュー(感想・評価)

3.029thTIFF

2016年11月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

複雑に構成された映画。単なるストーリーテリングではない。それは何かを意図してのことだと漠然とは感じるけれど、多少説明を要すると感じてしまった。
女性のためのカールズムービーなのかな?と多少なりとも感じるけれど、目線というか視点はやっぱ男性的にしか思えず、果たして若い女性はこの映画に共感できるのかどうか、甚だ疑問。
構成というか編集というか、複雑に絡み合う構図は見事で、画面の色味と相俟って、全体的に煌びやかな映画に見えたし、それが故に楽しめた。ただ、徐々にその手法のようなものが見えてくるに従い、後半というか最後の方は、恐ろしいくらいの眠気に襲われてしまった。まあそれは集中力のなさというか個人的な技量に追うところが大きいのだが、ストーリーなんて関係ない映画であるはずなのに、最後は落ちがついた感じで少々ガッカリしてしまったというのが率直なところ。
あと、単純な感想を言ってしまうと、蒼井優の演技が素晴らしすぎるけれど、相手役の男性がなんで二人の女性に好かれたのか(これは嫉妬的なものかもしれないけれど)意味が分からなかった。好かれるならそれなりの説得力というものが必要に思うのだが、そういった説明的なところは一切省かれているような、めくるめく幻想世界が続く故に、最後眠くなったのかな—、と思ってしまいました(_ _)

SH