劇場公開日 2016年1月23日

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「忌わしき歴史と体験型の新感覚の融合」サウルの息子 マサミチさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0忌わしき歴史と体験型の新感覚の融合

2016年8月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

興奮

好き嫌いは分かれる作品だと思う。
主人公の主観的目線でのみ描かれるワンシーンワンカット、キャメラは彼一人をしつこいくらいグルグル追い続け、音楽もエンドクレジットのみ。

ユダヤ人捕虜の死体を処理し、焼却した大量の灰を川へ捨てる作業を繰り返しながら、自分の息子だけはキチンと人として埋葬したいと過剰に行動し続ける主人公は、確かに利己主義に映る。

しかし、そうゆう矛盾を抱えているのが人間であり、この監督は正にそこを描きたいのではないかと感じる。

虐殺、反乱、脱走とドラマチックな要素の一切をあくまで背景として映す演出は凄い。

一見サラッと描いているが、生半可じゃ出来ないと思う。

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マサミチ