劇場公開日 2016年11月11日

  • 予告編を見る

「「映画」の素晴らしさがこの作品にはあった。」オケ老人! 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5「映画」の素晴らしさがこの作品にはあった。

2016年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

この映画を観た後の爽快感と感動は、「感激」という一言だけでは片づけられない。
笑いあり、涙あり、色々あり。だから「映画」というものは素晴らしいものなんだ。ゼロから素晴らしいものを作り上げることの言葉にならない感動が、この作品にはあった。(『フラガール』には至らないが)みんなで、一つの目的に向かって、決して無理することなく、嘘を描くこともなく。みんなが、同じ目標に向かって一つになって挑戦する。それがどんなに素晴らしいことだろう。映画という作品の中で、楽器の扱いが苦手な老人たちが一生懸命頑張って成し遂げる所に涙が止まらなかった。展開の先の先を読めたとしても、「映画」の無形の感動をくれたこの作品に拍手を送りたい。
ただし、やはり作品のおいしい所は、笹野さんが持って行った気がする。ハムスターがひまわりの種を頬張ったような顔の坂口さんには、もう少し難役を挑戦させるべきだと思った。そしてロンバール役のフランス人は、もっと威厳のある作曲家を演じて欲しかった。杏さんや黒島さんその他の方々も申し分のない演技ではあった。

突貫小僧