劇場公開日 2019年11月2日

「時空のモザイク」あなたを、想う。 Imperatorさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0時空のモザイク

2019年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

トリッキーな脚本を味わいたい人のための作品だと思う。

自分は、途中までは、登場人物もストーリーもさっぱり掴めず、切り上げて帰ろうかと思ったくらいだった。
過去へのフラッシュバックが唐突に始まるし、兄と妹の現在の話も時間的にシンクロしていない。
当然ながら、幼少期の俳優と大人になってからの俳優の顔が一致しないので、ますます分からない。
ボクサーのサイドストーリーはメインストーリーと関係がなく、取って付けたような話だ。
おまけに、幻覚シーンまで出てくるのだ・・・・。

鑑賞者を混乱させるのは、監督が意図的に狙ったものであることは明らか。
最終的には、この“時空のモザイク”構造は1つのピースに収斂し、わけの分からなさは解消する。
しかし、同じような経験をしたわけではない自分には、「人間の情感、家族などについて」描いたという、ストーリーそのものに共感することはできなかった。

Imperator