レヴェナント 蘇えりし者のレビュー・感想・評価
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まぁ凄い。
アカデミー賞うんぬん以前に、予告編を観てこれは絶対に観たいと思っていた作品。
結論から申しますと、まぁいろんな意味でとにかく凄まじい作品だ。
全編通して、寒そうで、冷たそうで、痛そうで、襲ってくる原住民とか熊とか、もう凄いのなんの。
まさに体当たりの演技なわけで、ここまで演るかといった感じ。
レオ様ファンの女子は観ない方が賢明かな?
いや、悲惨過ぎて観ていられないかも。
ま、信じられないくらいに主人公が超不死身だったり、ものすごい回復力だったりというのはあるが、こんなにも過酷な撮影を頑張ったのだから、アカデミー賞ぐらいあげないとダメでしょう。
映像は素晴らしかった。
カメラワークも迫力満点。
あまりに凄過ぎて、冒頭からずーっと気分が悪いまま観ていて、人には勧めにくい作品ではあるが、一度ぐらいは観ておいて損はないかも。
興味のある方はどうぞ。
アポカリプトのアメリカ大陸編
一言で言うと、映画「アポカリプト」のアメリカ大陸編みたいな感じ?
ディカプリオが、アメリカの大自然を駆けずり回る。
ストーリーもなんとなーく似ている。
・・・完全に、映像で魅せる映画です。IMAXの映画館で観るべきです(今となっては不可能・・・)。
部屋に閉じこもって、PCのディスプレイで観ても、良さがイマイチ分からん。
あのさ・・・長いんだよ(泣)。
観てる途中で意識がもうろうとしてきた。
でもそれこそが、怪我をした身体でアメリカ大陸を孤独に彷徨う、1人の男の心境だったのかもしれない。
体感映画です。
これは酷い。 あり得ない状況打開の連続。 評価できるのは 熊の出来...
これは酷い。
あり得ない状況打開の連続。
評価できるのは 熊の出来栄えと最後の川を流れる遺体のリアリティ。
デカプリオよいしょの映画。無料で見たけど時間を損した。
残酷さを超えた崇高さ
あらすじは一行でかける。
ヒュー・グラスの姿に何を見いだすか。
人間が動物にまで貶められたと取るか、それともあるべき原始の姿に戻ったと取るか。
自然光のみで撮影したという圧倒的なリアリティ。監督が特にこだわったという夜明けや、夕暮れのマジックアワーは神々しく、薄明に照らされた雪原や森林はひれ伏したくなるほど美しい。
その中で繰り広げられる命のやりとり。人間も獣も、その日生き延びることだけを考える。命のやりとりに残酷さを超えて、崇高ささえ感じる。
私は登山が趣味で、テントを背負って3~4泊山を縦走することがある。
だから、ヒューの目を通して一緒に山野を歩いている気持ちに陥った。
無心になり、ただひたすら一歩を繰り出す。 苦しさは次第に薄れ、自分の体が自分の物ではないような、その場の一部になったような奇妙な浮遊感を覚え始める。
鳥の声が聞こえたら天を仰ぎ、太陽が出てきたら立ち止まり暖かさを感じ、水があれば喉を潤しその美味さに感動し、眠るときは風の咆哮に身を震わす。
しかし日の出の瞬間は、世界がいっせいに目覚めたような感覚が肌を駆け巡り、雄叫びを上げたくなるほど無性に嬉しくなる。
ヒューは、瀕死の状態で何を考えたか。
最初は復讐にたぎる目をしていた。
しかしジョンを追いながら、肉や水が五臓六腑にしみわたる喜びを得て、メディシンマンに救われ、馬の屍肉を切り裂き腸で暖をとり、過酷なサバイブをしていくにつれ、自分が生きていることに不思議な感銘を受け、魂が浄化されていくようにも見えた。
生きたいという大きな欲と無我の境地は相反しているのに、不思議だ。
人間社会のモラルが酷く陳腐に思えるのだ、大自然の中では。
最後、ジョンの命を自然の成り行きに委ねるヒュー。結局人間がジョンに止めを刺すことになるのだが、人間も自然の一部だという表現なのかもしれない。
感動を生むのは、グリズリーに襲われる場面、突然飛んでくる銃弾や矢、崖から馬と共に落下する場面など、映像の奥行きと臨場感の凄まじさがあってこそ。
長回しの手法をとってはいるが、体験型劇場にいるような「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」とは違って、その場に放り出された感覚に陥った。なまじ、3Dなどより生々しい「生」がここにはあった。
美しい冬の光(と獣の血)
映像美スッゴイ。わたしは冬の景色を愛しているのですごく好きだった。
途中のカリブー?ムース?の大群はCGなのかな、それでもすごかった。
雪山の夜の火が美しかった。
最後に彼がみた「神々」もまた美しかった。
坂本龍一が手がけた?音楽はなんかノスタルジックというか、寂しい気持ちになるね。小さい頃に夜に死ぬこと考えはじめたときのような寂しさ。日本人として聞き馴染みがあるからなのか…?
あとはどなたかがレビューで書いてらした、火があるなら焼いて食えやっていうのめっちゃ分かる。
知的興奮に包まれる映画体験
文明から切り離された手負いの旅路
人間も大自然のほんの一片に過ぎない
そのことを痛感させられると共に
人間本来が持つ生命力に驚かされる。
イニャリトゥ特有の長回し
水の表情をじっくりと追ったり
廃墟の教会を暗喩的に撮すなど
タルコフスキーを彷彿とさせる表現が
あちらこちらに見受けられ
大自然への畏怖や生への終なき執着を
容赦なく訴えかけてくる。
ディカプリオの熱演も然りだが
トム・ハーディ演じる
狂気にも似た業の深さに戦慄が走る。
Emmanuel Lubezki
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥとエマニュエル・ルベツキの最新長編作品ですね。メキシコの鬼才コンビが今回も飛び抜けた作品を作ってくれました。
今回注目したいのは、撮影。毎回エマニュエル・ルベツキ(Emmanuel Lubezki)はアカデミー賞撮影賞の常連で、毎回「これどうやって撮影したの?」と驚かされます。代表的な作品は、スリーピー・ホロウ”Sleepy Hollow (1999)”、ゼロ・グラビティ”Gravity (2013)”、バードマン”Birdman (2014)”などがあります。
この作品で感じたことは、「なんてスクリーンに映し出される世界が広いんだ。」ってことでした。レオナルド・ディカプリオやトム・ハーディーの表情から、雪山や動物たちが歩く背景まで、とても広い世界観を見ていて感じた人も多いんじゃないでしょうか。まるで映画の世界にいるような感覚。
今回エマニュエル・ルベツキが使ったカメラはARRI ALEXA65。65mmフィルム相当のセンサーを使ったデジタルカメラ。さらに彼は24mmやときには12mmのような超ワイドなレンズを使ってほとんどのシーンを撮影しています。それゆえ、かなり広い視野で、かつ奥行の感じられるような、超現実的世界をスクリーンに写しだせているんです。
まぁお金があるからできることではあると思うんですが、どうしてもロングレンズを使って、ラックフォーカスしてみたりしたくなるのが、映画界の伝統と流れ。そのなかで、彼は毎回それをぶち破り、新たなことに挑戦しています。そして毎回作る作品でそれを更新していくのです。つまりは、前回使った技法のいいところを次回の作品で生かしながら、また新たなことに挑戦する。だから、私たち視聴者は新たな映画体験にワクワクする。
是非次回のエマニュエル・ルベツキ撮影作品は、大きな大きなスクリーンで。小さな小さなスマートフォンではこの映画体験はできませんよ!
そしてもう一つは、劇中音楽。2015年の作品だから、この事実は忘れて見ていた。
みているときに、なにかジブリ感を感じた。つまり、久石譲さんのあのストーリーを追い越して引っ張っていくような感覚をもったんです。この感覚は久しぶりでした。ずーっと見ながら、誰がこの映画の音楽担当してるんだろうって思いながら見ていました。
そして、エンドロールで思い出す。そうだった、我らが坂本龍一さんではないか。忘れていた自分が恥ずかしい。。。
あの感覚は、日本で育ち、その楽曲構成に慣れ親しんでいるからなのだろうか。それとも、久石譲さんや坂本龍一さんのような日本を代表する作曲家たちが、世界でもトップであるのだろうか。どちらであっても日本人としては嬉しいのだが。
絶対に見ればわかると思うのですが、ほとんど会話のないこの作品であっても、音楽が引っ張って行ってくれる感覚が感情を動かす。ストーリーの波を前もって予告してくれるように、それまで、背もたれに体重を乗せていた体を、ぐっと引き起こして前のめりになる瞬間が、視聴者全員に同時に訪れる瞬間は映画音楽の真髄だと思います。
ディカプーの呻き声ばっかり…
どんだけ凄いのかと思って観たけど、特に感情が揺さぶられるとか云うことはなかったかな。
大したものも食べてないし、体力も著しく低下してると思うけど、凍死もせずに凄いなーって。
ディカプ好きだけど、これはイマイチかな~。
「ジャンゴ」のディカプの方が良かったかな。
クマに襲われ痛すぎる場面もあり
冒頭から原住民との闘いが始まり、熊との闘いシーンは本物の熊に襲われたかのようで凄かった。と言うか痛すぎる。
息子に対する深い愛が生きる力となり、どんな過酷なシーンも乗り越える。
レオナルド・ディカプリオ様は私の中では『ロミオとジュリエット』『タイタニック』が凄くイメージ強すぎてこの映画では全く正反対の感じ。
ディカプリオ?なの?って感じでした。
これは劇場で観るべきだったのか
ただし劇場で観たらしばらく立てないくらいヘロヘロにになってたと思う。重く長く美しい映画。
ほぼ実験映画だった『バードマン』ほど極端ではないが、多用される長回しが、特に冒頭の乱戦やグリズリーとのどつき合い等で臨場感をグッと高めている。
ディカプリオはそもそも『ギルバート・グレイプ』でアカデミー賞を獲っていてしかるべきだったと思うが、とりあえずお疲れ様である。『マッド・マックス』や『ダンケルク』のイメージしかなかったので、これトム・ハーディ?と驚き、逆に『デトロイト』の筋金入りレイシストの印象しかなかったウィル・ポーターが、こんなナイーブな役をやってたとは。役者ってやっぱりすごい。
観たばかりの『ウインド・リバー』とも印象がかぶるが、ラストカットから見るにグラスはきっと…。
終始雪の中、重苦しい空気の中で進む復讐。 なんですが観なきゃよかっ...
終始雪の中、重苦しい空気の中で進む復讐。
なんですが観なきゃよかった感より面白かった気持ちが勝つ映画でした。個人的には好きな映画でした。
凄まじい生への執着
・冒頭でいきなり熊との大一番、思ったよりもガッツリとガッサーいかれてる!
・バチボコの生命力の塊の父親グラス(ディカプリオ)、狡猾極まりない見事な悪役フィツジェラルド(トム・ハーディ)、グラスの目の前で殺される息子のホーク、気弱な少年ブリジャー(ウィル・ポールター)
・瓦礫の教会で亡き息子と出会ったり、川辺の向かい岸に奥さんを見たりと幻想シーンも随所に挟み込まれる
・至近距離から接写したカメラワークが見てるだけで凍えてきて、とても効果的ですばらしい
・熊と闘い、急流に飲み込まれ、馬の臓器を取り出して暖をとったり、そりゃレオさまオスカーとるわ
・涙目のグラスがカメラを見据えて息づかいが聞こえるなか幕
何でこんなに評価が良いのか謎
復習が始まるまでが取り合えず長い。
そして肝心の復習も特に盛り上がりもなく簡単にストーリーの先読みが出来てしまうほどのありきたりなパターンで終わる。
その復讐劇ってのも、過酷な状況で瀕死の主人公を楽にしてやればいいのに死ぬのを待つために仲間がバラけて残った3人は敵に追われ生きるか死ぬかの状況で人の話も聞かうず大声で叫んだ事が原因なわけで・・・
復習が始まるまでの長い時間は絶対不死身でどんな災難にあっても死なないわけで、ハラハラする事もなければ主人公があまりに頑丈すぎて笑ってしまうほど。
感情移入もしなければ盛り上がりにかける映画でした。
ものすごい映像美
ものすごい映像美に圧倒されます、それにのせる音楽もかっこいいし美しい。しかし、物語としてはかなり冗長。展開も地味でドラマも少なめたった一つの目的を果たすために延々と150分もいらないのではないだろうか?
レビュー
大自然の美しさが画面いっぱいに映る。美しいがゆえに厳しさもより際立つ。息子を殺された復讐心とサバイバル技術のみで生存していく。復讐すらも自然の営みの一部なんじゃないかと思えるほど、すっと胸に落ちる復讐劇でした。
冬に観ると寒い!!
スカイリムのような大自然を堪能でき、特に水辺の表現が綺麗です。出だしの襲撃シーンは、白人はこのようにして日本人の富を収奪していくのかと怖かったです。長尺で主人公の回復が早すぎる割に、回復してからが長くて、集中力が途切れたので、ややバランスが悪いように感じました。テンポが良くないので初めは好印象だった雪景色にも慣れてしまい、砦での生活や篝火を炊いた夜間のシーン等も殆どなくスペクタクル感は全盛期のリドリー・スコットになり損ねたかのような印象です。クライマックスも普通で序盤の熊のインパクトに負けるので、ベタですがお互いもっとさらけ出して、どしゃぶりの中殴り合う等天候や印象を変えて欲しかったです。長い割に薄く感じたので、やはり120分で観たかったです。
全500件中、61~80件目を表示