劇場公開日 2015年12月19日

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「差別の街から産まれた才能」ストレイト・アウタ・コンプトン 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5差別の街から産まれた才能

2018年10月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

カルフォルニア州コンプトンから産まれたヒップホップグループ「N.W.A」の伝記的映画。
伝記映画なので、N.W.Aを知っているなら尚更かも知れないが、知らない私でも充分楽しめました。

理由は物語がドラマチックだった事である。
当初は誰が映画のメインか分からなかったが、ストーリーが進むにつれて各自の個性が花開いていく。

また、リーダーのエリック、作詞才能があるキューブ、作曲才能があるドレイ。
才能が3つに別れていた事も要因の1つかと思う。
(1人に集中していたならば、つまらなかったであろう。)

差別の街コンプトン。
当初は黒人差別している警察官だけと思いきや、N.W.Aが飛躍するに従って、他の差別がある事を発見させてくれる。

なんか勘違いしている関係者もたくさん。
コンプトン出身を差別する黒人女性記者。
人種差別的から地域差別、職業差別。なんでもありですねぇアメリカは。。。

そんななか、自分らの音楽を信じ進んでいくメンバー達。
金に寄ってくる能無しも沢山。
出会い、成功、妬み、決裂、新レーベル立ち上げでのライバル心、個々の悩み。色々と広がって行く内容。

そんな内容が最期はこんなドラマチックになろうとは。
最期は知らなかったのでビックリしました。
再結成観てみたかったな。と。。

これなら映画化は納得です。
ヒップホップに興味なくとも楽しめますし、オススメします。

巫女雷男