劇場公開日 2016年10月14日

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「最高でした。」永い言い訳 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

4.5最高でした。

2020年4月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

めちゃくちゃ良かった。
冒頭の髪を切ってる途中に浮気相手からメールが来て、
短いと沈黙が流れるも、別の話をし、
妻が部屋を出て行ってからメールを確認する主人公。
ところが、言い忘れた事があり戻って来る妻、
急いで携帯を元の場所に置くのだけど、
携帯のストラップが揺れる。
それに気付く主人公と、
携帯見た事が分かる妻。
もうこの演出に持って行かれた。

配役も素晴らしかった。
もっくんのクズ男ぶるは言わずもがな、
深津絵里さんの呆れて愛を失った妻、
立ってるだけで怖い竹原ピストル、
子役たちも自然で引っかからない。
テレビディレクターのウザさもムカつき笑った。
もっくんにたてつく編集者も印象に残った。
ストーリーも滞りなくスーッと流れて、
主人公の心の揺れと成長が良く分かる。

どこを取っても完璧だし、
僕には人間ドラマであり、
ファンタジーであり、
コメディであり、
ミステリーであり、
映画の面白さが詰まっておりました。

父さんのようになりたくないと言うシーン。
子どもたちといる時だけ憑物が取れたかのような主人公。
竹原ピストルの事故後に一人たたずむ主人公。
妻からの衝撃のメール。
名シーンがたくさんある。

妻は自分が苦しんでさぞかし嬉しいだろう!
と言ってたけど、竹原ピストル家族と妻との写真は、
妻は主人公を見放してはなかったのかな?
と思う。

とても素晴らしい映画でした。

奥嶋ひろまさ