劇場公開日 2016年6月11日

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「前後編にする意味があるのか」64 ロクヨン 後編 chaiさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0前後編にする意味があるのか

2016年6月11日
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鑑賞方法:映画館

公開初日初回にて観賞してきました。

原作とは違う演出そしてエンディングでしたね。
原作での緊張感溢れる記者との戦いがサラッと終わってたのは残念だし一番の見せ場がこれだけって感じです。ここはもっと掘り下げて欲しかった。
命をかけて戦うそれぞれの立場。そこのところをもっと作り込んだ方がいい。

そして現代に64を引きずり出すという緊迫した司令車の中での攻防もあっさりとしたもの。
ただ素晴らしいと思ったのは緒形直人さんの鬼気迫る演技。これはすごかったです!
僕的には主役の佐藤浩一さんより周りの演者たちの演技に引き込まれました。
主役は僕的にはキャスティングミスにも感じられる。

映画自体はラストを含めてガッカリ感がありました。
ストーリーや演出を複雑にし過ぎてる様に思います。
その方がウケがいいのかなぁと思わずにはいられないし泣かせればいいのかって思わずにはいられない演出。これは最近の傾向なのかなぁ…
ストーリーだけど原作読んでるので主人公の娘がなぜ家出してしまったのかとかその辺の描写が薄く感情移入しづらい。とても残念。

この作品で前後編にする意味がない様に思うのは僕だけでは無いはず。
もっとそぎ落としてちょっと長くなっても良いので一本にまとめて欲しかったですね。

chai