劇場公開日 2016年2月6日

  • 予告編を見る

「殴り続けられたシーンも「作り話」です。」不屈の男 アンブロークン BB-8さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5殴り続けられたシーンも「作り話」です。

2016年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

この映画で非常に印象的な虐待シーンとして、ルイスが他の捕虜に拳で殴られ続けられたシーンがあります。実は、この場面もルイスの「作り話」なのです。英国人捕虜のトム・ウェイド氏の自伝を読むと、事実が明らかになります。本当は、ルイスは「処罰されたメンバーに含まれていない」のです。また、処罰は「拳で殴る」ものではなく「ビンタ」だったのです。考えてみれば、それもそのはずで、拳で2時間の間、200発殴り続けられれば、どんな人でも死んでしまいます。この映画の主人公ルイス・ザンペリーニという人は、このように、他人の体験を「自分の体験として嘘をつく癖」と、「ものすごく話を盛ってしまう癖」のある人物なのです。この映画は「事実に基づいて」いるのではなく、「ルイス・ザンペリーニの作り話に基づいて」いる物語なのです。

BB-8