母と暮せばのレビュー・感想・評価
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(^^)思ったより良かった♪ 80点
●映画『父と暮らせば』とくらべながら観るのが楽しかった♪
母が.町子のかわりに息子が生き残れば良かったと本音をもらすトコロ 良きでした。
本音を言うことで心に開放感があったのではないか?と思った。
笑いもあるけど悲しくて切ない
原爆で亡くなった息子が亡霊となって現れて…親子の温かくてほっこりするようで所々笑えるようなシーンもあって。
だけど彼はもうこの世の者じゃない。
最後にはやっぱり悲しみのほうが残る温かいけど悲しくて切ない映画。
山田洋次監督
すごい。
このテーマの映画だけどクスリと笑ってしまうシーンがいくつも入っている。
ああ、最後はせつない。ハッピーエンドにはなりようがないんだけど。
本筋ではないけれど触れたい。原爆の炸裂シーン。今まで、ハリウッド映画でも、邦画でも、SFでも、娯楽作品でも、文芸作品でも、アニメでも、幅広い分野の映像で、何回となく、核爆発のシーンは描かれてきたと思います。
この映画がもっとも怖かった。最も痛さをいや痛さを感じる間も無い衝撃を感じました。山田洋次監督すごいな。
古典
最早、作中の人々が同じ日本人には思えない…。
それだけ、今の日本は発展した。
そして、人の質や幸せの感じ方も変わってしまったんだと思う。
僕らの世代はその変換期を生きてきた。
母や父、祖母が大事にして生き方も知っている。そして、その生き方だけじゃ生きにくいって事も分かってる。
観ながらに思うのは、違和感だった。
時代劇でもない。
現代劇でもない。
外国の映画でもない。
だから「古典」なのかと感じた。
最早、歴史の中でしか語られない日本が、そこに在ったような気がした。
澱みのない台詞の応酬。語尾をわざと伸ばす事もない。
細かな心情表現。
二宮君はそんな表現をしない役者さんだったから、おそらくは監督の要求なのではないだろうか?
どこかで見た事あるけど、実際には見た事のない日本人的な仕草、動作。
昔からある風習に則って、創った映画のように見えた。
山田洋次クオリティがあるなら、そうなのかもしれない。
次作の「家族はつらいよ」は大いに楽しみだ。感じた古典感を払拭してくれそうだから。
オフクロに電話したくなった。
そんな映画でした…。
安定の演技だけど共感できなかった
吉永、二宮両名の安定した芝居は安心してみていられるものの、安定しすぎて人間味が欠けた印象。育ちの違いなのか、始終丁寧な対話を続ける親子の会話に現実味を失った。また、その調子で最後までベッタリな親子関係に親近感は湧かなかった。
彼女の為を思うこと、そして親子で一緒に居たいことが一致した結果のラストシーンなのだろうけど、母も心機一転して幸せになってほしい気持ちが多少でも滲んでいれば理解できる。
迷いなく母を道づれにした共依存親子の気味の悪さに愛情の共感は出来なかった。凝りすぎたというか盛りすぎた演出。
父と暮せば、の芝居を見たことがあるが、それとは感情移入の意欲がだいぶ違った。
ラスト以外は
全体的に悪くはなかったですがラストで全てが台無しになりました。あの合唱団がうじゃうじゃいて気持ち悪く、そのうえ振り付けも気持ち悪さを増してました。もっと違うラストがあったような気がします。
回数を重ねるごとに
私も正直最初は自分が想像したものと違ったので拍子抜けしたところはありましたが見る回数を重ねるごとに感情が重なってきました。山田監督が時には恋人のようと評された小百合さんと二宮さんの親子の演技に感動しました。お二人の表情が素晴らしかったです。そして坂本龍一さんの曲も素晴らしかった。最後の原民喜の鎮魂歌で一気に世界に引き込まれて行きました。久しぶりにサントラを買います。
二宮氏の演技力に脱帽。父と暮せばファンなら一度は
井上ひさし氏の父と暮せばの舞台を見たことがあり、原作も知っているので大変興味を持ち、リアルな戦争を生き抜いた祖母たちを連れて見てきました
吉永小百合さんが出ているので間違いないとは思いましたが、不安だったのは二宮和也氏
アイドルでしょう?演技はどうなのだろう…と半分恐恐と見に行きましたら、全く問題でなかった
まずはストーリーに触れます
父と暮せばでは原爆により死んだお父さんと遺された娘、でしたが今作品では逆
原爆により死んだのは息子で、遺されたのはお母さん
冒頭の原子爆弾が落とされたシーンは監督も力を入れたところらしく、インク瓶が一瞬で溶け、凄まじい爆音と共に映像が乱れたところは思わず息を飲みました
隣で見ていた祖母はそれ以前のシーンの静けさからいきなり訪れた爆音により驚いて悲鳴を上げたくらいです
それ以前のシーンは白黒で、いわゆる過去の回想
そこからは色が付き、今現在のストーリーが始まります
原爆投下から3年後の夏、復興が始まったあたりからスタートした物語
息子を亡くした母と、息子の婚約者だった娘は支え合い生きてきましたが、娘の幸せを願い、そして未来へ歩まなければならないという遺された者の役目のために母は娘へもうあの子のことは忘れなさいと助言します
そのうちに幽霊となって母の元へ現れた息子
息子は今でも娘を愛していますが自分はもう死んだ身
葛藤しましたがついに娘の幸せを願い身を引きます
息子と母のわずかな心の邂逅は冬まで続きましたが、娘が職場の同僚との婚約を決め母に報告したその日の夜
大晦日の夜に母は息子に手を引かれ旅立ちます
ざっとあらすじはこんな感じです
簡単に終わり方を言うなら、典型的メリーバッドエンド
母は愛する息子ともう離れることはないと喜びに涙しますが、それは母の死を意味します
母を愛して戦後の混乱の中でなんとか物資を闇市から捌いてくれていた上海のおじさんや、隣のおばさん、息子の婚約者だった娘など、遺された者もたくさんいますが、それでも母は幸せそうに微笑み、息子と手を繋いであの世の門を開きます
エンドロールが流れると同時に、当然のように私は涙していました
祖母も泣いていました
思わず拍手しそうになる程、久しぶりに感動した…!と感じた映画でした
まず、私は戦争を知りません
戦後の時代なんてテレビでしか見たことがないような世代です
それでも、素直に心に落ちてきた
リアルにその時代を生き抜いた祖母はあぁ、昔を思い出した、懐かしいとしきりに言っていましたので、おそらく背景は当時の日本そのものなのでしょう
その上で、話の大部分は戦争ではなく日常劇なんです
これは父と暮せばでもそうでしたが、日常の会話、なにげない暮らしの日々が主なんです
だからこそ昭和を知らない私でもすんなり理解できたのでしょう
日常劇というのは見ている方は楽ですが、構成する側は非常に難しいというのは身を持って経験しています
日常会話なんて、普通に話してるだけなんだから本来おもしろくもなんともありません
それを見る者を引き込ませる魅力を持って演じなければならない
そのためには練られた台詞、完璧なカメラワーク、そしてキャストの演技力が試されます
そこで、心配していた二宮氏の演技です
まずそもそもこの舞台は長崎で、台詞は全編長崎弁
ただでさえ難しい日常劇が、その上長崎の方言、訛りの台詞
それでも二宮氏は完璧に演じきりました
志半ばに命を奪われた青年の、精神的未熟さ、悲哀、苦悩、最愛の母と会える喜び
所詮アイドルだと思っていましたが、この映画を見て彼へ対する評価が変わりました
本当に上手かった
私は子を持ったことはありませんが、それでもお母さんへ感情移入してしまい、二宮氏演じる息子が愛おしいとさえ思いました
ラストにあなたはもうこちら側の人だと、一節だけ標準語で言う、母をあの世へ連れていくシーンがありますが、その時にはもう感情が爆発しそうでした
母が可哀想で可哀想で、それでもあの子と共にいられると泣いて喜ぶ姿が非道く納得して、幸せそうに手を取り合う母と息子
もう滂沱の涙を流してのめり込みました
やはりお二人の迫真の演技があってこそ、心から入り込めたのだと思います
吉永さんの演技力については言うまでもありませんね
個人的な意見ですが、あんなに美しいおばあさんは日本で彼女ぐらいではないでしょうか
結論として、父と暮せばを知っている人はぜひご覧になってはいかがでしょうか
山田洋次監督が井上ひさし氏の意思を継いで続けた原爆三部作の二作目である今作
父と暮せばを踏襲した日常劇
原作同様、一見穏やかで、でも確実に寂しさが去来する、胸が詰まる作品です
私が感動屋だというのも要因としてあると思いますが、それでもやはり素直に心を打つものがあります
所詮アイドルの副業、話題作りの配役、と思っている方は、一度固定観念を捨てて見てみてください
息子の若さ故の未熟さ、幼さ、拙さが見事に二宮氏により描き出され、よりすんなりと受け入れられるでしょう
ただ一つだけ複雑だったのは、地震や津波なら天災だが戦争はそうではない、という台詞です
東日本大震災で被災した私は、少しなんとも言えない気持ちになりました
最も、そのどちらも経験した祖母が絶賛した内容ですから、許容範囲かもしれませんが
設定だけで泣けるが
3カ所ぐらい泣きのポイントがあったのだけど、やはり舞台かアニメを見ているよう。
映像ならばもっとリアルな抑えきれない感情を感じたい。
高畑淳子さんと森山未來さんとかで見てみたかったな。
で彼女は志田未来。
あと、天才本田の望結さんの扱いがひどすぎる。
アップもなく、泣きもない。ただセリフ言わされてるだけ。
これでは、ストーリー説明のために出てきたと言っても過言ではない。
芝居させるとうますぎて他の人とのバランスが取れなくなると危惧したのかも知れないが、ファンとしてはきちんと演じさせてあげたかった。
ラストにも出てきた笑顔の女の子の方が余程いい役だし、実際いい演技だった。
映画自体は、もちろんそんな悪くない。
見て良かったがもう一度は見ない。そんな映画。
「息子」が5ならやはりこれは「3」かな。
可もなく不可もなく…
親子の愛、絆を感じられる作品です
会話ひとつひとつにお互いを思う気持ちが込められていて、暖かいものに包まれます
ただ、私にはそれだけでした
最初から『ファンタジー』という触れ込みだったのでそのつもりで鑑賞しましたが、やはり違和感がつきまとい、どっぷり物語に浸り切ることが出来ませんでした
『ファンタジー』なのだから細かいことを気にしてはいけないと思いつつ、家族全員を亡くした母親が黒髪艶々で美しいことや、原爆の被害に合いながら自宅も母親も全く無事であったこと…
小さなことが気になってしまい集中出来ませんでした
二宮和也さんの演技も私にはちょっとオーバーな印象でした
私は子どもがいないので母親にも、そして残念ながら息子にも入り込めませんでしたが
子どもがいる方といない方でかなり受け止め方は違うかもしれません
原爆のシーンは素晴らしかったです
あの短いシーンで原爆の恐ろしさがとてもよく伝わり、改めて二度と繰り返してはいけないことだと思い知らされます
母親の言うように、あれは人災です
原爆で亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます
まあまあ
山田洋次らしく、浮き沈みのない、安定感のあるものだった。変わり身早すぎる黒木華にも少しビビったけど、なんであの子だけ幸せにならなきゃいけないの?!の本音の部分はリアルでよかった。浅野忠信の良さをもう少し入れて欲しかったなぁ‥
「母と暮せば」を観て・・
山田洋次監督の映画作品。ファンタジーの世界。嵐の福岡ドームのコンサートがあっている日に観た。普通に随所で涙が出た。長崎の原爆投下から息子を亡くした母親の物語。自然に自分の息子の亡霊と会話する。最後は・・
吉永小百合と二宮和也の演技力に拍手。
沁みる
久しぶりに心に沁みる映画に出会いました。最近は、激しい闘い、心が寒くなるような映画が多い中、じっくりと登場人物の心に寄り添って、見ることができました。
登場人物にはモデルがいて、軍国主義に染まっているわけでもなく、普通に暮らしていただけなのに。わずか70年前の日本で、数え切れないほどの悲劇があって、今の日本がある。悲しいけれど、今よりも家族の心が近くて、じんわりと心が暖かくなる。
目を覆いたくなる様な場面があるわけではないので、ぜひご家族で見ていただきたい映画です。何度も見たい心に残る映画です。
母、息子、その恋人、それぞれの想いが胸に沁みる良作、・・・たが、ラストは?!
食事の前のお祈りといい、信心深い、原爆を投下された長崎。
こうした設定背景に、個人の宗教的価値観が、賛否の分かれ目なのかもしれない。
私は、ラストについては、否。
母伸子には、息子浩二の分まで生きてほしかった。
死への誘いに、息子浩二がファンタジーでもいいから、止めてほしかった。
伸子と浩二が、あんなに幸せそうなのも・・・、生と死について、特に死について、その価値観など語れるほどの哲学は持ち合わせていないが、考えてしまった。
当然、見たまんまの感想ではあるが、新しい婚約者ができたとはいえ、あれでは、遺された町子が可哀想過ぎる。
しかし、遺体、遺品も残らないで、「消えてしまった。」
残された遺族を思うと、想像を絶する。
本編は、その3年後を舞台にしている。3年という月日が、長いのか、短いのか、私にはわからない。
そこに死んだはずの息子が登場し、母と思い出話をしている。あり得ないと作品否定しそうな設定ではあるが、ファンタジー感や違和感は、ほとんどなく、受け入れていた。
それほど、想いが深く伝わったと言えよう。
日本を代表する名女優、母役の吉永小百合さんを主役に、息子を嵐の二宮さん、その恋人役を黒木華さんと、やや舞台にありがちな台詞口調ではあるが、喜怒哀楽感、表情の演技が素晴らしい。
町子とその生徒が、父親の生死行方の確認を厚生省のとある部局に行くシーン。
死の結果に、大人である町子が号泣。
もっと悲しいはずの生徒の痛いげな気丈ぶり。
なんのために付いてきたのかと、悔やんでいることを伸子に伝えると、
「子どものために泣いてあげたでしょう」とこの台詞に、痺れた!目頭が熱くなってしまった。
戦後の光景で珍しいわけではなかったに違いない。
反戦というメッセージも盛り込まれているのだろうが、こんな戦後の光景にしてはならない、そんな想いで劇場を後にした。
演技は良かったがラスト…
演技は素晴らしかった。特に黒木華の演技は絶賛に値する。
問題はラスト10分における展開。
本来生き長らえたものを、栄養失調で死んで幸せ?天国のような演出や大合唱で美談にしようと試みたようだが無理があるのではないだろうか。
泣ける泣ける、泣いた
凄いとてもいい作品でした。
最初から最後まで泣きました。
ラストがヤバかったです、、、。
泣けて、泣けて、大変でした。
二宮さんが大好きで、二宮さんの演技がすばらしくて見入ってしまいました!
また、放送される日を楽しみにして待っています!
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