劇場公開日 2016年7月29日

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「面白かった〜」シン・ゴジラ 和徳さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0面白かった〜

2022年5月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

子供の頃リアルタイムでゴジラを観ていたオッサンです、シン・ウルトラマンの
予習的な感覚でAmazon primeで鑑賞。
賛否両論の作品ではありますが私的には全然アリです、ハリウッド版の
「GODZILLA 」も全て観ましたがハリウッド版は勧善懲悪に近く単純、でも
迫力はさすがという感じ、比べてこちらは政治家や官僚が右往左往しながらも
何とか辛勝と全然テイストが違うのでどちらがいいと言う比較論は野暮。
アメリカのモンスター系の映画だとGODZILLA に限らず個人(主人公)が
自ら戦ったり閃きで撃退方法を思いついたり下手すりゃあ大統領自ら戦闘機に乗って
戦うなんてのもありましたよね、そしてラストはお約束の大統領の感動的な
演説で幕を閉じる、まぁこういう時の大統領がメチャクチャカッコいい。
でも日本じゃそんなの絶対無理、寧ろ頼りない政治家と優秀な官僚がなんとか
協力し合って自衛隊が戦うという図式でリアリティーを追求したイメージでした。
リアリティーがあると言っても勿論ツッコミどころは多々ありますが実際には
こんな感じなんだろうと妙に納得。
戦い方も新幹線や在来線による攻撃や生コン打つポンプ車つかったり官民一体で
一致団結というのが妙に日本らしい、勿論随分都合のいいところでゴジラが転んで
くれたもんだとは思いましたが完全無欠のモンスター相手なんだから多少の
ご都合主義がないと倒せないよね。

それとハリウッド版とは違いゴジラその物より政治的な動きに焦点が当たっている為
会議のシーンがやたらと長い、でも不思議と退屈ではなく結構引き込まれました。
武器使用や軍隊出動に問答無用なアメリカとは違いそこに二の足を踏んだり案件の承認に
各省庁の承諾を得たり突然総理に担ぎ上げられた平泉成がラーメン伸びてショボーン
とするシーン、対照的に熱い主人公、ちょっとコミカルな社会派ドラマを観てる
感じで私的には結構面白かったです。
子供の頃観てたゴジラも純粋に楽しめましたがいい大人になった今
これはこれで純粋に楽しめました。

因みにシン・ウルトラマンも初代ウルトラマンをオマージュするシーンがあるとの事で
非常に楽しみです!

和徳