劇場公開日 2019年7月12日

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「ラストはどうしても賛否両論。新しい出逢いと、そして・・・。」トイ・ストーリー4 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ラストはどうしても賛否両論。新しい出逢いと、そして・・・。

2019年8月19日
PCから投稿

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興奮

【賛否両論チェック】
賛:ゴミから作られたフォーキーのキャラクターとしての可愛さは勿論、その切なさや持ち主の少女からの想い等、思わずグッとくる物語がステキ。
否:ラストはどうしても賛否がありそうなところ。予備知識もあった方がイイほか、小さい子が怖がりそうなシーンが若干あるのも難点か。

 特に前作までの説明はしてくれないので、何らかの予備知識はあった方がよさそうです。
 今回は自分が「ゴミ」だと思っているフォーキーのドタバタ劇に巻き込まれてしまったウッディが、ボニーを喜ばせるために大冒険を繰り広げていく姿が、痛快さ満点でスリリングに描かれていくのが印象的です。
「僕はゴミだ~!!」
と、事あるごとにゴミ箱へ突撃してしまうフォーキーのキャラクターがとってもキュートで、それでいてどこか切なくもあります。また、中盤で描かれるギャビー・ギャビーの物語も、忘れられたオモチャの哀しみを体現していて、観ている側も思わず考えさせられてしまいます。
 そして何といっても賛否両論ありそうなのが、そのラスト。あまり言うとネタバレになってしまいますので、詳しくは実際にご覧になっていただきたいのですが、個人的には何となく予定調和の作品も多い中で、こういう終わり方があってもステキだなと思いました。
 小さい子が怖がりそうなシーンもちょっとだけありますが、誰もが知る名作の最新作ですので、是非ご家族皆さんで観てみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド