劇場公開日 2015年8月22日

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「"死肉"を喰らう狼に、自分がなった気分になった…。」ナイトクローラー 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0"死肉"を喰らう狼に、自分がなった気分になった…。

2015年10月12日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

どんどん技術を得る度に、モラル欠如の行動加速…。嫌悪感が増していくのに、半分真逆に魅せられてって、それを痛快と思うことも、おそろしながら何度かあった。
とにかく主役のルー・ブルームがそれほどこっちを引っ張ってく。野生動物の嗅覚と瞬時に閃く観察眼、それがとにかくグッと来るほど、研ぎ澄まされてて躊躇がない。こんなバランス感覚の脚本、書けることが羨ましいし、ジェイク・ギレンホールは最早、演技かリアルか分からなかった。
でも何より強烈なのは、疑似体験をした気分。自分がルーになった気分で、ナイトクローラー世界を体感…。3Dの倍ぐらい、客であるのを忘れたよ。
綺麗事を並べ立てる、人の反応見てみたい。

平田 一