劇場公開日 2015年8月22日

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「怪演に圧倒される。行き過ぎた男の見た光景とは。」ナイトクローラー 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0怪演に圧倒される。行き過ぎた男の見た光景とは。

2015年8月25日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:スクープを求め、徐々にエスカレートしていく主人公の心情がスリリングに描かれ、緊迫感にハラハラさせられる。事件や事故の取材現場の現実も、身につまされる。
否:割りと救いのない終わり方には、賛否が分かれそうなところ。グロシーンも結構あり。

 この作品では、何と言ってもジェイク・ギレンホールの怪演が圧巻です。ありふれたアウトローだった男が、“パパラッチ”という生き方に活路を見出すまでや、新米からすぐに頭角を現して成長していくまで、そして次第に善悪や良心の呵責を忘れ、一線を越えていくまで。いずれもその心理描写が見事に体現されていて、主人公の生き樣が観ている方にダイレクトに伝わってきます。その生き方に賛否は勿論あると思いますが、そうした感想を持てるのも、一重に演者さんの演技の賜だと思います。
 指定こそありませんが、グロいシーンはかなり多いので、それだけはお気をつけて。

映画コーディネーター・門倉カド