劇場公開日 2016年5月14日

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「家族、恋人、親友、ペット。そして、自分。この映画には全てある。」世界から猫が消えたなら うるぐすさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5家族、恋人、親友、ペット。そして、自分。この映画には全てある。

2016年5月18日
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僕が映画館で観た映画の中で1番すすり泣きが聞こえてきました。

もしもこの映画を猫好き御用達映画だと思って観ないのなら、そんなにもったいないことはないですよ。

主人公が自分と同じ姿の悪魔から余命1日である事を告げられ、「何かをこの世界から消すこと」で余命を1日伸ばせることも告げられる。
でも、その「何か」が主人公の人生を語る上で欠かせない物たち。電話、映画、時計、そして、猫。
で、その消えた「何か」に関する世の中の記憶も消えてしまう。だから、「何か」きっかけで出会った人は主人公の事を忘れてしまう。
そして、最後、天秤にかけるんです。自分自身の命と、他人の中に生き続ける自分という記憶とを。

個人的に、濱田岳演じる、映画オタクたつやのシーン、そして、原田美枝子演じる母の手紙のシーンで涙腺崩壊しました。

あと、とにかく、奥田瑛二がズルいです。ズルいとしか言えないです。観た人全員思うはずです。奥田瑛二はズルい。

うるぐす