劇場公開日 2014年11月29日

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「恋に奔放なのは、60年代芸能人の典型なのかな?」ストックホルムでワルツを 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5恋に奔放なのは、60年代芸能人の典型なのかな?

2014年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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母国スウェーデンでは知らぬ人はいないと言われる歌姫、モニカ・ゼタールンドの半生を描いた作品。

文字通り半生で、ビル・エヴァンスと組んで作品を作る辺りで映画は終っている。その意味では、彼女の活躍の初期だけ描いていると言って良いと思います。もっとも、母国スウェーデンでは、誰もが知っている人物なので、有名になるまでを描けば、その後は「みなさん知っていますよね?」と言う事なのか?大変不勉強ながら、極東の島国の国民としては、その後の活躍も知りたかったです。

不勉強ながら、モニカ・ゼタールンドと言う人物のことは知りませんでした。日本で言うと、国民の誰でもが知っていると言う観点で、淡谷のり子とか、美空ひばりとかに位置する人なのでしょうか?

モニカは1960年台から活躍をし始め1999年に引退したそうなのですが、その時代の芸能人の例に漏れず、中々の荒れた生活を送っていたようです。あの荒れっぷりは、あっぱれと言うか、何と言うか。娘が居たようなのですが、あの荒れようを見せられて成長したとなると・・・。大丈夫か?

劇中、トランペットケースと一緒にしまわれていた若い男性が写っている古い写真が出てくるシーンが有ります。「え?誰?スウェーデンでは有名な人?」と思ったんですが、違いましたね。その写真をハッキリと示して説明があったわけではありませんが、あれは、若かりし頃のモニカのお父さんですね。映画公式HPに依ると、そもそもモニカはお父さんのバンドで歌っていたらしいですし、作品中でもお父さんが楽器を演奏していたことを示唆する台詞がありました。また、その事(お父さんも楽器演奏をしていたこと)を理解すると、お父さんの言動もより深く理解出来ました。

1960年代を描いた作品ですが、当時の世相、ファッション、車、雑貨などが再現されています。特に私の目についたのは、車。スウェーデンと言う事で、車はやっぱりSAABなのですが、エンジン音が2サイクルみたいなんですけど?って言うか、排気ガスに煙(エンジンオイルの燃えた煙?)が見えたし、エンジン音も軽いので、やっぱり、2サイクルなんでしょうね。と言うことは、日本で言うと、軽自動車相当の車の様に思えました。

Wikipediaに本人の写真が掲載されていましたが、この作品でモニカを演じたエッダに似ています。って言うか、似ているからキャスティングされたんでしょうかね?その辺りはよく判りません。

スウェーデン語の映画は始めて。所々に英語のセリフも交じるので、英語部分は何とかかんとか分かるんですが、スウェーデン語の部分はさっぱり。ドイツ語とか、フランス語だと、所々に分かる単語が出てくるんですが、流石にスウェーデン語の場合はさっぱりでした。

中々、面白かったです。

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勝手な評論家