劇場公開日 2015年7月10日

  • 予告編を見る

「4DXでも楽しめる!最初から最後まで最高!」ターミネーター:新起動 ジェニシス チャプ吉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.54DXでも楽しめる!最初から最後まで最高!

2015年8月7日
iPhoneアプリから投稿

最初から最後まで最高!
まさにこの言葉に尽きる。

『ターミネーター』は好きな映画シリーズの一つなのだが、1,2,3を観たのは何年も前で、内容も詳しくは覚えてなく、4は観ていてすらなかった。本5作目は、独立した物語と聞いていたため、前作を見直さないまま、劇場へと足を運ぶこととなった。本編が始まってから約5分間のオープニングから手汗握る迫力で、内容的には1,2の設定であったため、まさに進化を遂げた映画ターミネーターだと感じた。
まず、ストーリーについてだが、ジェームズキャメロン監督1,2作目の世界観を再現しており、1,2作を観た人でも楽しめるような工夫がなされていた点は目覚しい。最初から最後まで飽きることなく、物語に熱中できた。シュワちゃん演じるターミネーターT-800がとにかくかっこよく、親近感までもたせてくれる。さらに心にグッとくる場面も存在するのだ。
次に映像だが、一つ一つのアクションシーンが素晴らしい。CGとは思えないほどのリアルさだ。また予告編にもある通り、3タイプのシュワちゃんが登場する。もっとも若い青年タイプのシーンは1を忠実に再現している。ただ青年タイプのシュワちゃんは話題となっているものの劇場で観ると、なぜかCGっぽさを感じた。
2010年制作ディズニー映画『トロン:レガシー』の登場人物の一人もCG技術で若いタイプと老いタイプ両者が出るのだが、そちらのクオリティの方が高く感じた。
しかし、どのシーンもかなりの迫力があり、驚かされる場面もあり映像面でも楽しめるのではないかと思う。
最後に配役であるが、これは完璧と言っても過言ではないだろう。
ターミネーターT-800を演じるシュワちゃんをはじめとして、ジョン・コーナーを演じるジェイソン・クラーク、カイル・リースを演じるジェイ・コートニー、そして最もはまり役だと感じたのが、サラ・コーナーを演じるエミリア・クラークだ。ゲームオブスローンズというドラマで話題の彼女だが、地球のために戦う勇敢な女性、そして普通の生活を願う一人の女性、両者にあてはまる。表情から感情がかなり伝わってくる。これからもより多くの作品で活躍されることを期待している。
SFアクション映画ファンとして最高の傑作であると言える。
(追記)
日本語字幕版で鑑賞したのだが、その後、新宿TOHOシネマズで人生初MX4Dにチャレンジした。MX4Dは想像以上でこれは人気を博すわけだと感じた。仕掛けが思った以上に多く、まさにその映画に入り込んだかのような気分にさせられる。ただ一つ言いたいのは、音に合わせて振動がきたりもするのだが、IMAXのスピーカーだけで起こる振動にはかなわない。MX4Dには感激させられたものの、僕の中でIMAX3Dにはかなわないかもしれない。

チャプ吉