マダム・イン・ニューヨークのレビュー・感想・評価
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私なら言い返してしまいそう(追記あり)
主人公のシャシは、古風な、いいお母さんであり、いい奥さん。
家族のためにせっせと世話を焼き、働いて、それが彼女にとっては当たり前であり幸せであるんだろうけど、やっぱり「ちょっとは分かってほしい」って気持ちがあって、その人間味が素敵だった。家族とのやり取りは、本当にどこにでもあるシーンばかりだと思った。シャシに感情移入していく中で、三十路の私の世話を焼く母親に、きちんと言葉で感謝を伝えなくちゃなとも反省しました(笑)
おい、お茶
あれ、どこ置いたの!?
そんな言葉に私なら、自分でやってよ!探してよ!と言い返してしまいそう。映画を見ていて、どんどんシャシを応援してしまいます。
英会話学校のシーンもいいなあ。あのあたりの言葉のスクリプトが欲しい!!
あと、差別に対してキッパリ批判したり、同性愛カップルが出てきたり、いろいろオープンになってきたんですね。世界のそういう流れは、いいんじゃないかなと思う。
作品の一貫性と、「清らかさ」がすごく良かった。安心して「お母さん」を応援できます。英会話学校だから、いろいろな国籍の人が出てきて、それも国民性が見えて、上手に作品を盛り上げています。
もし日本版があるなら、義理のお母さん、樹木希林さんに演じさせたいなー。
もう一度見たいし、DVDも買いたい作品です。
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翌日、親友とまた見に行ってしまいました。
この映画は、ネタバレを読んでも、楽しめる映画だと思う。二回目の方が心に余裕をもって見ることができたので、より感動して泣きました。
色々な伏線が散りばめられていて、それらが繋がっていくんですが、自然に物語が進行していくのが素敵です。
ぜひ何度も見て、これがあれか!と、たくさん見つけてほしいです(笑)
ボリウッドはハリウッドを超えた!
あらすじ
中年インド女性「シャシー」を演じるスリデヴィ、二人の子の母であり、主婦であるとともに、無店舗でラドゥー(甘菓子)の宅配業を営む女性が主役の物語。
(多言語国家のインドでは、公用語のヒンディ語よりも英語が話されることが多い場合があるのだが、それだけに意思疎通の手段のみならず、英語はステータスにもなっている)
シャシーは、英語が出来ないことによって、夫や娘から尊厳を傷つけられる日常に憤りを感じている。
ある日、ニューヨークに住む姪の結婚式に招待を受け、家族に先立つこと4週間、言葉の不安を抱えたままアメリカに旅立った。
入国審査、ファストフード店でコミュニケーションが出来ず不当な扱いを受け、尊厳が揺らぐ。
姪との待ち合わせ場所で通りがかりのバスに書かれていた「4週間で、あなたも英語が話せるようになる!」という広告を見たことで(あえて言えばここまでが伏線で)物語のストーリーが始まる。
シャシーが入ったクラスには、「雇い主から、子供がスペイン語しか話せなくなってしまうから」と勧められ入学したメキシコ人、ベビーシッターのエバ。
タクシードライバーのサラーム・カーン。(なぜか名前を言っただけでインド人青年がくすりと笑う「ラジュー出世する」のシャー・ルクカーンに似ているためか?)英語クラスへの入学の動機は「パキスタン女性はタクシードライバーと結婚したがらないから」
そこからが、パキスタン人を揶揄するようなコミカルな場面「英語を勉強して外国人になるんだ。フランスのあごひげ!ジョニー・ディップ!サルマンのような!」
(おそらくインド映画スターのサルマン・カーンのこと)
フランス人ホテルのコックのローン。シャシーに恋をしてしまう。シャシーはローンに出会ったことで、自分自身を再発見し、自分がちっぽけな存在ではないことを教えられる。
シャシーは自己紹介で、自分がインドの伝統的な甘菓子ラドゥーの商いを「自宅で小さく営んでいる」と話す。しかし教師デビットは「私たちは、起業家をクラスに迎えた!」と起業家という単語の説明を板書する!
あなたは起業家だ!という言葉にシャシーの表情に明るさと、瞳に自信がよみがえる。
自分のすぐ後ろでさえ「奴はソフトウェア以外のことはまるで知らない」とからかうオフィスの人間たちに、英語でこのような講義をして見返してやりたい!と志すインド青年ラマ。
パキスタン青年、サラーム・カーンから、何かとちょっかいを出されるヘアーカット(デザイナー)の若い女性アジア人のユー・ソン。
ゲイの教師のデビットが恋人と別れた話を聞いて、自身もゲイだとカミングアウトした無口なアフリカ人のウンブバケッ。
250本以上の映画に出演したキャリアを持ち、古典舞踏の土台があり、時に激しく、舞い踊り、天才的表現力で観客を魅了したスリデヴィが、15年ぶりにカムバックしたこの映画では、内面の感情を極力抑えて、わずかな表情や仕草で静かに「シャシー」を演じきっている!
ベースに流れる反骨心。
70歳を迎えたアミダブ・バッチャン扮する初老の男性が、入国審査官からアメリカへの入国の目的を尋ねられると「斜陽のお前さんの国を助けてやるために来てやったんだ」と言い放つ!(世界の覇者として君臨し、世界警察のように振舞いながら、あくなき欲望で富をかき集める国家。インドなどの後発国の旅行者には、違法労働でもするんじゃないかという偏見が見え隠れする)アメリカ(ハリウッド)への対抗心。
パキスタン青年、サラーム・カーンは、英語クラスで出会ったインド人青年ラマに(少し大仰に)「「血塗られた言葉で語り合おう!」と互いの(あるいは全世界の)歴史的悲劇と英語について話す。
またメインテーマは家族。
「親は子供たちのために、できる限りのことをしているのに、あたかも子供たちは親を、嫌になれば投げ捨てることが出来る、ゴミのように思っているかのような扱いをする。それも悪びれずに!」「男が料理をすれば芸術で、女が同じことをすれば義務!」と憤るくだりがあるが、世代間の問題や、女性問題を取り上げながら、メインテーマに向かう。
「俺の女房はラドゥーを作るために生まれてきた!」と姉や、姪と彼女のフィアンセや、子供たちの前で英語で軽口をたたかれ、更に「俺はそれほどお前のラドゥーは素晴らしいと褒めてるんだ!」とヒンディ語で言い訳する。また、あたかも以前「ラドゥーの商いは、もうやめたらどうだ?」といった事など、無かったかのごときそぶりをする。シャシーは静かな怒りを、諦めたような悲しい瞳に沈めてゆく。
「世界の縮図である家族はどうあるべきか?夫婦の関係性は?自分が小さな存在だと感じたときでも、家族は自分の存在の大切さに気づかせてくれる!」など結婚する若い二人に祝辞を述べるくだりは圧巻だ。互いの違いを、承認し、弱さも含めて認め合い、支え合う。世界や家族がそのようならば、人類の未来には明るさがある。
金銭的には小さな商いでも、多くの人々に愛され、賞賛されるラドゥーを つくるシャーシ。
インターナショナルな感性を持ち、饒舌ではないが、自分の言葉で、 大切なものは何かについて、多くの人々の共感を得ることが出来るシャーシ。
決してモダンではないが、信念を曲げずに真っ直ぐに行動するシャーシ。
人間にとって大事なものは、言葉によるコミュニケーション能力ではない。たどたどしい英語で関係性を深めていくクラスメイト達の信頼関係の構築が、言葉に乗せられないものの美しさを描き出している。
英語が出来ないことで、シャーシーを軽んじた事のあった夫や娘にとって、シャーシーの描いたあるべき関係性は、智恵と知識を履き違えてしまった事への激しい後悔をもたらす。
この気づきがもうひとつのテーマだ。こうして気づきながら、乗り越えて、一つになってゆく!善悪二元論ではない、インド世界の懐の広さを感じる。
急激に経済成長するインド社会が抱える問題であることはもとより、全世界の人々が、世代を超えて抱えている普遍的な問題提起をしていることは俊逸だ。
ボリウッドは、ついにハリウッドを越えたか?
尊重されたい
家事、子育て、料理、お菓子作り、保守的な主婦に見えても、一人の人間として尊重されたい。げんだいのどの社会でも、まさにグローバルな悩みかもしれません。
言葉を学び、話せることで自分を取り戻していく所がとても良かった、
後味の良い映画ですよ!
何よりも主役のシャシを演じるシュリデビの美しさ!!
ふとした時の表情が少女の様に清潔で可憐なのに
子供っぽくなくて美しい。
こんなに容姿に惹かれた女優さんは私的にはヘプバーン以来だと思う
前半にとても丁寧にシャシの日常が描かれている。
良いお母さんであり、お姑さんにも、旦那にも丁寧に接して
ちゃんとお得意さんがいるくらいのインド菓子の名人。
何が文句あるんだ!!と言うくらいパーフェクトな嫁の
たった1つの楽しみのお菓子作りを止めろ!と言う旦那なんか
その時点でダメダメなのに、なんとこの素敵な奥さんは
自分の事を英語も喋れない古風な女で良かったの?と
旦那に訊いたりする。
旦那は「一目惚れだからそんな事考える暇もなかった」と答える。
えっ、顔に惚れたのかい!!
英語が喋れない事を娘と一緒にバカにしたり、
事ある毎に料理しか出来ないなんてシャシを見下す旦那は
実は一番古くさい男尊女卑おとこなのだ!
そんなシャシがニューヨークで必要に迫られて英語教室に入る。
この教室のシーンが良い!
私も大人になってから必要に迫られて社会人教室に通った経験がある。
学生時代と違って同じ目的を持った大人が利害関係もなく、
出来ない事を恥ずかしいと思わず、
一から何かを勉強する楽しさと吸収力は半端ない。
だから皆で助け合って英語を勉強するシーンをインド映画らしく
楽しいミュージカル仕立てにしてありとても観易い。
そして、その中で親しくなったフランス人男性とのふれあいも
フランス映画なら小粋なロマンスにしてしまう所が
そこはやはりインド映画であり真面目な主婦の物語である。
簡単に靡いたりしないし、必要以上に接近してくる彼に
私は主婦だから!ときっぱり言い放つ態度も素敵。
ただ、彼の存在がシャシに自信を取り戻させてくれた事には
素直に感謝してみせる。
こういう所が、見た目は可憐で少女のようだけど、
心は成熟した大人なんだな〜と感じさせてくれる。
そしてその分別が表れるのが最後のスピーチ。
そのスピーチの中で、男尊女卑旦那を必要以上に責める訳でもなく、
生意気盛りの小太り娘を頭ごなしに叱りつける訳でもなく、
穏やかな語り口と言葉で、夫婦はお互いに平等であり
家族こそが一番の味方であるべきだ!と訴える。
そして、旦那の小さな心使いにも感謝の笑顔を観せる。
とても後味の良いさわやかな映画だった!
以前はアメリカ映画にも女性が男社会で成長する作品が多かったけど
今はアメリカも女性の方が強いのでこの手の映画がめっきり減ってしまった。
ただ、日本はまだまだ女性の地位が低いので
今時のアメリカ映画より、このインド映画の方が共感出来ると思う。
インドでこういう映画が大ヒットしていると言う事は
有る有る!なんて共感しているうちに、
日本の女性の地位はインドにも抜かれちゃうんじゃないだろうか?
と不安になったりして…。
あまりにきれい顔にくぎづけ
インド映画は期待を裏切らない面白さがあると感じて、見に行きました。
平日なのに満席、びっくりの人気ぶり!
妻を尊重しない家庭から、外部との交流を通して尊厳をとりもどす家庭を描いたもの。
内容はおもしろく興味をひいたが、長くてやや飽きてしまいました。
ついついシャシを応援したくなる!
つい他人の前で、妻を「愚妻」呼ばわりしてしまうのは、わが日本人の悪いところ。それは、主人公シャシの夫・サティシュ(インド人)も同じだった。
そんな彼の態度にわが身を重ねてしまう。本人は謙遜のつもりで言う言葉も、奥さんにとっては蔑みでしかないということを思い知らされた気分。長いこと家族として過ごしてしまうと「好きで一緒になった」という肝心なことを忘れてしまっているんだよね。
ラストの素敵なスピーチを目の当たりにして、妻の頑張りに気付かされる。あれ?そういえば、うちのカミサンってこんなイイオンナだったんだよな、って。
奥さんの大事にしているもの、ことを、同じくらいに好きにならずとも、彼女の拠り所だと理解してあげれば、夫婦の関係はうまくいく。
少し海外に興味ある人にオススメ
英語の勉強をはじめて少しできるようになったかな、という自分にとってはすごく共感できる映画でした。
また、まだバリバリの男子学生ですが、主婦の悩みとはこういうものかと、考えました。
見所は、主人公のシャシが通う英会話教室での会話です。なにか後押ししてくれるような気分になれて、やる気がわきますね!
そして、シャシがキレイでした!
夫と娘が謝らなかったのが不満
インド映画です。歌って踊るは少なかったかな。楽しめました。
インドで英語が喋れへんとあんなにあからさまにバカにされるの?シャシのお家は割とお金持ちっぽいから余計なんかなぁ。娘が酷すぎる。夫もむかつくけど、娘が酷い。
シャシのラストのスピーチは、よかった。つか、シャシ人間ができてますね。
わたしならば、わたしの家族はわたしをバカにするけど、そうはならならように!とかいいそう。あの夫と娘を愛そうとは思えない。
フランス人の彼、失恋おつです。アムールの国の人は積極的ね!ディビット先生の振られた翌日だけ服が決まってなかったの、ないす演出です。英会話学校のみんな、楽しい人だった。エヴァが女装のおじさんにみえてしゃーなかったけど、ちがうんよね、ごめんね。
お腹ちらちらが恥ずかしいけど(たるんでるから)それを克服できたらわたしも毎日サリーでもいいかも。布フェチだから。
シャシを演じてた女優さん、すごくきれいでした。50歳には見えません!
満員で立ち見もでてたですよ。奥様がやはりおおかったね。
最後のスピーチは最高!!
作品自体は、とても良かった。インドにおける男尊女卑の習慣も垣間見えた。
英会話スクールにはじめて行く途中のハプニング…最高。大変リアルに描いているなぁと笑ってしまった。インドの映画らしく作品の合間に、変な踊りが挿入されていましたが、そんなに違和感はなかった。しかし、この世間では、英語が話せることが一番だという印象を受けた場面があった点は、違和感というか。一寸不快に感じた。そして、やっぱり、最後のスピーチ合格するとは思ってはいたが、泣かずにはいられなかった。
幸せの見つけかた
英語が苦手なばかりに子供からも軽くみられる主婦が、女性らしいしなやかな発想の転換で、家族内での尊厳を取り戻す物語。主役シャシを務めるシュリデビがとても愛らしく美しい。純朴な、内助の功一筋に生きてきた主婦の、まるで少女のようなとまどいをよく表現していて、彼女への共感から物語の中に一気に入っていける。
言葉が通じないことの不安と、それへの無理解は、海外へ出かけたことのある日本人なら誰でも経験することだろう。その状況を楽しめるか、苦しむまま終わるのかで、異文化体験のもららす結果は様々。親戚の結婚式のためニューヨークに行くことになったシャシも初めての経験に、行きの機内から苦しんでいる。たまたま隣の席に座った男性客から「迷わず決然と」ボタンを押すように忠告されるが、その意味をまだこの時点で彼女は理解していない。
現地の親戚たちも英語が中心。居場所の見つけれらない彼女は秘かに英語学校へ通う決心をする。決心をした彼女は電話に出た案内係に、ゆっくりと話してくれと要求するのだった。ここにはもうサンドイッチの注文ができずにとまどう姿はない。学校で何かを学ぶ以前に、「迷わず決然と」前へ進み始めたことで、人生が変わる期待感が画面にいっぱい広がってくる。
そして、恋をされた相手とお互いの感情の深い部分について話さなければならない時、彼らは自分の母国語で会話をする。ここで彼らは気付くのだ。変化を欲しているときでも、自分のスタイルは守ったほうがいいときもあると。互いの母国語の意味は通じないが、彼らはお互いの感情の状態を理解することはできた。英語ならば表面的な言葉の紡ぎ方に終わり、達することはできなかったであろうレベルで。
結婚式でのスピーチのシークエンス。シャシは家族を非難したりすることなく、自分の価値を認めさせることに成功する。この母親の思いを聞いた娘が泣いているシーンに至って、涙を堪えることはできなくなった。
「自分にエールを」を与えてくれる作品
公開初日に鑑賞に向かった『マダムインニューヨーク』その口コミから想像通り満席。
『わたしがどんなに頑張っても、誰も喜ばない。』『男が料理するとアートだけど、女が料理しても義務なのよ』や『妻はラドゥ(インドのお菓子)を作るために生まれた』という旦那からの心無い発言、そう心の中で涙する専業主婦さんは世界でまだ多いのだろうかと美しいインドの至宝女優「シュリデヴィ」に感情移入し、「頑張って!!」と応援してしまう映画。
ましてや実際にこういう日々のフラストレーションに思いつくままのエクスキューズでその消化不良を解消し、生きている女性はきっとこの映画にのめり込み、共感し、ラストシーンはきっと涙が止まらない「自分にエールを」を与えてくれる作品でしょう。たくさんの名言も。
終演後、少なくはない大拍手がそれを物語り、そんな女性の方々にはお薦めできる映画です。
自分を否定しないで
夫と娘が主人公を否定し本人もそれを受け入れている様子は自己否定で哀しい。
でも自分を変えようと行動し、同じ目標を持つ仲間と交流し切磋琢磨していく姿は少しの勇気(それが大変だけど)で何時でも変われるのだと教えてくれます。
サリーが綺麗でやっぱり踊るインド映画。ちょっと切ない恋愛要素もあって良い映画でした。
ラドゥが食べてみたいです。
清々しい!あまりに清々しい!!
鑑賞後こんなに清々しい気持ちになる映画は久しぶりです。
この映画にはロボットも殺し屋もドラマを作るためのキャラクターは全く出てきません。
主人公はごくごく普通の「専業主婦」です。
じつは平凡な主人公の平凡な日常を描き観客を飽きさせない映画を作るのはかなり高度なテクニックがいるのです。
そのために逆にドラマを紡ぎだすために多くの共感できる「ありそう」なエピソードを丁寧に積み重ねます。
ドラマが動き出す中盤から感動のフィナーレへと導いていく監督の確かな手腕を感じます。
期待以上の仕上がりに映画王国ボリウッドの凄みを感じます。
ぜひ大きなスクリーンでこの作られた「日常」に浸ってください。
家族愛を描いています。楽しく、少し切ない。
英語の出来ないインド人の女性が、姪の結婚式を手伝うために一人でニューヨークに来るという騒動を描く物語。
女性の年齢を言うのは失礼ですが、主演のシュリデビィの年齢は50歳。全然、そんな年齢には見えないですね!30歳位かと思ったので、ビックリです。年齢不詳の女優ということで、日本で言うと、永作博美さんと言う感じでしょうか?(重ね重ね失礼!)15年のブランクが有ったということなので、それなりの年齢であるとは思ったのですが、全然そんな感じはしませんでした。
シャシの夫のサティシュが、鼻につきますね(笑)。今の日本で、あんな事を言ったら大変なことになりそうですが、インドでは、まだまだ普通なのでしょうか?愛していないということは無いのだと思いますが、何か、嫌な感じでした。
嫌な感じと言えば、娘のサブナ。彼女は、英語で教育を受けており、英語はお手のものですが、母に対する態度がねぇ・・・。嫌な感じです。自分も振り返ってみて、そんな事が無い様にと思いました。
さて、ボリウッド映画といえば、音楽と踊り。この作品でももちろん、音楽と踊りがありました。でも、控えめ?実は、インド映画を見るのは初めてなので、『普通の』ボリウッド作品の程度がわからないんですよねぇ。この作品の程度なら、普通に音楽が入り、普通に踊るシーンが有ったというように感じました。
134分と比較的長い作品ですが、その長さを感じませんでした。面白いです。ラストは、あのラストが正しいですね。
元気になれます。ハッピーにもなれます。
姪の結婚式でニューヨークにだんなと娘と息子で行くことになったシーシャ。母親の役回りだけしか認められず、いくら家族を想っても、英会話もできないくせにと見下される始末。だったらこっそり英会話教室に通ってしゃべれるようになってやろうじゃないの、と一念発起。
英会話スクールの級友たちとの友情もいい流れです。ふたりの子供もだんなもなんだかんだ言って母親を認めるいい展開。
インド映画にお決まりの歌と踊りも丁度良い絡み具合。
シーシャをあたたかく見守る脇の人達との絡みがなんかすごく幸せな気持ちにさせてくれます。まあ、ベタなメンバーなんですけどね。
途中、インターバルなんて画面があったからホントはもっとだらだら長い作品なのかな…。
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