劇場公開日 2015年1月10日

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「男たち女たちの愛と欲と復讐の物語は続く」シン・シティ 復讐の女神 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0男たち女たちの愛と欲と復讐の物語は続く

2015年7月11日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

興奮

フランク・ミラーのグラフィック・ノベルをロバート・ロドリゲスがミラーと共同で監督した、斬新なビジュアル・アクションの約10年振りの続編。
続きでもあり、前日譚でもあり、前作の補完でもあるので、前作と合わせて見る事をオススメする。
(本作の前に「1」を見直しておいて良かった…)

クールな白黒画面に印象的なパートカラー、過激なバイオレンス、訳ありの男たち女たち…。
ブランクを感じさせない、そのままの世界がカムバック。

金持ちのボンボンに制裁を下す怪力無双マーヴを皮切りに…
権力者ロアークにポーカーで勝ち報復を受けた天才ギャンブラー、ジョニーの復讐。
一匹狼の私立探偵ドワイトに、魔性の女の毒牙が迫る。
花形ストリッパーのナンシーは最愛のハーティガンの仇であるロアークへ復讐に燃える。

4つのエピソードが交錯。
前作と絡めて見ると、あのエピソードとこのエピソードが繋がってるのがよく分かる。
マーヴがどのエピソードにも顔を出すので、時々時系列がこんがらがるのも玉にキズ。

今回は“復讐”がテーマ。
腐敗しきった街で何かを背負った男たち女たちの姿をドラマチックに綴るも、前作ほどのエモーショナルさに欠けた。
やはり愛する人の為に身を犠牲にするハーティガンやマーヴの姿は大きかった。
ラストも呆気なかった。

続投、新顔、役者交代と変わらぬ豪華で個性的な面々。
とりわけインパクトを放つのは、魔性の女エヴァ・グリーン。
そのドS女王様っぷり、堂々とした脱ぎっぷり…セクシー悪女はもう彼女の十八番。

“罪の街”シン・シティ。
この街で生きていく限り、男たち女たちの愛と欲望と復讐の物語は続く。

映画で見る分にはいいが、実際にこんな街があったら通り過ぎるだけでも勘弁…(>_<)

近大
としぱぱさんのコメント
2015年7月12日

私も見ましたよ。
スタイリッシュさは相変わらずでしたが
やはり前作を越えてはいませんでしたね。
やはり、二作目の鬼門は大きい。
ウーンおっしゃる通り、エモーショナルさが
足りないですね。
感情移入がし辛いかもしれません。

としぱぱ