紙の月のレビュー・感想・評価
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すごい重い内容だった。最後どう終わるのかと思ったらまさかの逃亡でび...
すごい重い内容だった。最後どう終わるのかと思ったらまさかの逃亡でびっくりした。もうちょっと大人になってからもう一度みたい。
犯罪する女性の本当は寒さを感じられて
犯罪映画なのに凶悪さはあまり感じられなかった。悪いことをしている人には独特のフェロモンのようなものがあると思う、この映画で宮沢りえさん演じる梨花が、女性としてどんどんきれいになっていく姿がすごく印象的でした。梨花の場合はそれに加えてと年下の男性との出会いによって分泌された女性フェロモンみたいなのもあるがどんどん出来ていく。光太を演じる池松壮亮さんは、声が魅力的。すごく甘えた喋り方をするん母性を探しているですよね。ああいう喋り方をされたら弱い、年上の女性は多い動作んじゃないかなと思いました。梨花のほかに、小林聡美さん演じる厳格なベテラン事務員・隅と、大島優子さん演じる若くてちゃっかりした窓口係・相川が登場。三人の女性それぞれそして、この三人の女性同士ならではの関係性をがあると想いました 大島優子さんが演じる相川は、小悪魔的というか処世術にたけているという感じ。誰とでも表面的につきあって、本心を見せないような気がします。 小林聡美さん演じるベテラン事務員は、厳しくて、梨花と対峙する場面では、ふとした言葉からふたりの間に親近感みたいなものが生まれてい気まずいきます。惚れて本当に欲しい淋しいさを埋めたのはお金なのかも知れないと想いました
私は好きかも
映画批評では賛否両論ですが、女性目線で見たら共感出来る部分があると思うんで、私的には好きだなぁ〜。
ストーリーは現実的にありうる内容で進行するのに、現実離れした漫画のオチのようなラストは私的には通快でしたよ、全力疾走って…(笑)
不快だった…
多分完成度の高い良い出来の映画なんでしょうが、不快だった。
よかったのは、小林聡美の頑なで誠実な行員姿。小林聡美が居なけりゃわかば銀行の人たち下衆しか目立たないから。
あとはりかさんの最初のラブホでちらっと見えたおばさんくさいフルカップのベージュブラと、ラブホの真っ赤な光に染まった池松壮亮のお尻かなぁ。
宮沢りえの膝下が長いし細いで見とれてしまった。
94年95年感は洋服とかからはわからなかったなぁ。あの頃のOLってもっとリップライン濃いブラウンとかじゃなかったかと…マックくらいか。
りかが夫に軽んじられていて仕事に生きがいを見いだそうというのはわかる。うん。
でも勧められるがままに化粧品を買って、手持ちが足りなくて顧客の金に手をつけたことにドン引きしてしまって。誰かと話がしたくて、お願いを聞きたくてとかなんかなぁ。あれを手持ちがないからもう少し減らしてって言えない理由がわからなくて。
あぁ、りかさんには寄り添えないわと思いました。ここでりかさんに感情移入ができなくなり、、、なので結構苦痛でした。
ええかっこしたかったんかなぁ。
変身願望?
池松くんがりかさんに惹かれた理由もわからない。たしかに宮沢りえは綺麗やけど、地味な行員姿に通りすがりでときめく?しかも始めは金蔓にしてたわけでなし。
恋なのか不倫なのかゲームなのかよくわからない2人の散財が、もう不愉快で…さっさとばれろーという感じでした。
ラストの窓ガラスがっちゃーんからのりかさん疾走!はちょっとだけスカッとしたけど。
二階からパンプスで飛び降りてよく怪我せず走れるなぁともおもったり。
小林聡美はコトが済んだのちに同じ会議室で窓ガラスに意味ありげな視線を送ってましたがなんだったんでしょう。
こんなにりかさんにイライラするのは同族嫌悪なんでしょうか?横領してないし、勧められても買わずに断れるけど、一歩間違えたら自分もああなりそうで怖いのかなぁ。
石橋蓮司が色仕掛けに引っかからなくて安心しました。あそこで判断をまちがわないから彼はお金をもってるんですよね。
相川さんも大概やなかんじでした。
残念
彼のために横領したわけではない。
罪を重ねて弾けるのは、自分のため。
彼との関係も本物ではないから、続かないことは解っている。
それなのに後戻り出来ないことに手を出し続け、破壊の道を突き進む。
梨花は気づかないふりをしてその瞬間だけの快楽を貪る。
しかし、その楽しさも梨花が探している本物ではない。
二人の関係があまりにも希薄すぎて、
そこにしか使うところがない梨花が痛々しい。
『寂しさ』と『お金』が繋いだ関係は、恋人のように振る舞っていても、愛に育っ訳もなく、不相応な遊びがバランスを崩していく。
梨花が本物をみつけて、それを求めるために注ぎ込んでくれたら良かったな。
もっともっとの大金を、そこにぱあっと使ってくれたら、スッキリしただろう。
逃げるのは何のため。
いつか本物を見つけてほしい。
さて、
原作もドラマもみていないけれど、
ストーリー展開は『ありがち』なラインから少しもはみ出すことはなく、ありがちを『トレース』しているだけで、ちょっと退屈。
罪を犯すに至る経緯や動機は、下地をもっと描いてからじゃないと簡単に思える。
大島には『アイドル大島優子』を捨てる役をやってほしい。『大島っぽい役』は、『アイドル大島優子』にしか見えない。
密会のシーンで流れる曲もいただけない。
スクリーンに集中したいのに、一瞬で現実に引き戻されて違和感を感じてしまうのはシーンと曲が合っていないから。
観賞後は残念な気持ちが残りました。
りえ強し。
NHKドラマの方は、原田知世がヒロインだった。
幸薄い主婦というイメージでは原田の方が似合っていたが、
今回のヒロイン宮沢りえは、圧倒的な存在感を放つ。
冒頭からヒロインに迷いがない。言い換えれば、なんでこの
主婦がこんな事件を起こしちゃってるの?という感じである。
地味で真面目で平凡だが、美人で親切。
ドラマの方ほど旦那も嫌な奴ではないし、職場環境も原作に
ないキャラクターが満載で、いちいち面白い。
うま~く配色しましたね、吉田監督。という感じがした。
やむにやまれず、というよりは今回のヒロインかなり能動的!
自主的に不倫し、自主的に横領し、自主的に逃亡する。
往生際のよさでピカイチ性根の座った宮沢りえは頼もしい。
そんなことやればすぐにバレちゃうよ?と思うデートなども
お茶の子さいさい。なにが悪い?私はやるわよ!ってなもん。
その潔さがあまりに秀逸なので、相手役の池松君もタジタジ。
誰がノーと言えようか!なくらい、迫るりえに圧倒される。
そんな彼女ありきの物語に今回は二人の女性が絡む。
この絡ませ方が秀逸で、お局・小林聡美と小悪魔・大島優子の
存在が犯人・りえを翻弄する。ドラマではもっと冒頭で暴露
されていた過去の経緯が、今作では一番ラストに披露される。
その一件で、初めてヒロインの行動が理解できるのだが、
ふと不思議に思うのが、彼女はなんでこの男を選んだのか?
ということである。夫にしても、不倫相手にしても…。
縛られたいのか解き放たれたいのか、この矛盾がヒロインの
最大の魅力になっているのかもしれないが、私には全くの謎。
他人の為に大金を施すことがどうしていけないのか。
一般から逸脱した感性になにを言っても通じないだろうが、
そうすることで自らを確認するヒロインはあまりに哀れだ。
若い頃とある金融機関で働いたことがあるのだが、
他人のお金を預かる立場で、エ?と思う金銭感覚の人が
結構多かった。地味で真面目な人だから…は通用しない。
いちいち思い出しては、腑に落ちていた自分である^^;
(小林聡美がきのこ頭で熱演!ああいう人もいました、懐かしい)
まぁまぁの佳作
桐島の大ファンだったので、吉田監督新作ということで観にいってきました!
うーん、ちょっと宮沢りえがキレイ過ぎたような…。リアリティが薄れる!笑
横領し始めてからの、はっちゃけぶりもよかったんだけど、元がよすぎるので、振れ幅が小さく感じてしまった(笑)
ても、お金によって狂わされていく所の演技は素晴らしかった!
誰かの為に?
作者の方が先日、TVでこの話を書いた訳を話してました、女子銀行員の横領事件の原因は男性側からの問題で女性は被害者であると言ったところが一般的な意見だが、作者は違うのでわないかと考えこの話を書いたとのこと。
誰かを喜ばしいために、始めは直ぐに返せる額だったのに…やがて泥沼に、なんて恐い話しです。
何だかんだで面白いww
学生と付き合うまでが急だったw 恋に落ちる様子をもっと詳しく見たかった気がする
宮沢りえエロい♪
あと横領するときのBGMのノイズみたいなのが好きだった(*≧∀≦*)
宮沢りえのための映画
角田光代の小説の映画化です。年下の男のために横領する女子行員というのはよくある設定なので、何故そうなったのかを描くのが映画の肝だと思うのですが、顔見知り程度の男と急にホテルに行ったり、横領した金で豪遊し出すあたりも唐突でよく理解できませんでした。「今までしたことがないことをしたかった」というだけでは納得できません。宮沢りえは魅力的で良かったですが、映画としては残念な出来でした。
原作無視で途中退席
テレビCMで流れていた予告編が気になり、原作を購入、読破した上で映画館へ。
はっきり言ってただのポルノ映画に成り下がっている、そんな印象。
田園都市線沿線が舞台であり、土地勘があるから期待していたものの実際は神戸。それはさておき、梨花と光太が体の関係に落ちるのがあまりに短絡的。梨花の家庭、すなわち子づくりの問題を筆頭とした「夫婦間の見えない壁」の描写があまりに少なすぎる。この「見えない壁」によって梨花は心のどこかに隙間を感じるはずなのに、この描写が少ないものだから原作との差に違和感を抱く。
原作以上に何度も入るベッドシーンもはっきり言って不愉快。言い方は悪いが、光太がただの獣(サル)にしか見えない。演技も今一つなのもあるだろう。原作では、初めて一夜をともにしたシーンはお互いにとってそれなりのウエイトを占めるはずなのだが、映画ではその描写が軽すぎて、単に尻軽女と尻軽男の馴れ初めにしか見えず、ベッドシーンを不必要に充実させている感が否めない。それなら梨花の家庭での心模様をもっと丁寧に描写すべきだと思う。それに、原作では性欲よりは梨花が「モノ」や「カネ」で光太をつなぎとめていたはずだが、それも無視されており、性欲が中心だと思われても仕方ない描写となっている。
原作無視と言えば、光太の借金の原因の描写も不十分。映画にのめりこんで学業を疎かにしていることをはっきりさせないと、単に祖父がケチでバイトに明け暮れる苦学生というイメージになってしまう。全体的に、物事に対する背景の描写が大ざっぱすぎる。ベッドシーンを充実させるなら、他に鍵を握るシーンはいくらでもあるはず。
原作とのあまりの乖離に開始1時間で退席。その後はどうなったか不明だが、キャスト陣にも無理があるのではないか?宮沢りえははっきり言って似合わない。池松は演技がヘタすぎる。強いて言うなら脇役?の小林聡美と大島優子はいい味を出していた。大島優子は今どきの女の子という感じだが、すっかりアイドル色は抜けており、今後の成長が楽しみ。
ただのバカ女という感想だけはもってほしくない
横領犯ではあるけれど、それがメインのテーマではないと感じた。テーマを映し出すために、横領犯になる主人公が必要だったわけで。
吉田監督はやっぱり、多感な10代の愛おしい感情を絶妙に描写してくれる。誰かを愛したい、救いたいという気持ちは間違っているのか?救いたいけれど、それは無理だと諦めて大人になっていくのか?
10代のころに抑圧された心。でもそれが本当の自分。抑圧されたまま「普通の主婦」になるが、自分を愛してくれる年下の男性が現れ、彼を守りたいと感じることで、本当の自分がまた解放される。
ラスト、いきなり窓を割り逃げ出して、彼女は海外にいる。冷静に観ていると「?」なラストシーンだが、必要で最高のラストシーン。自分の愛は間違っていなかったと彼女は確信するのだ。周りから地に墜ちたと思われる彼女は、最後少しだけ救われる。
彼女は普通からはズレていた。やり方も間違えた。でも「バカ女」とは思えない。
宮沢りえ久しぶり
ある平凡な女性が
銀行のお金を横領した話。
化粧品を買った際買い過ぎてお金が足りなく、
その時かばんの中に持ち歩いていた銀行のお金の中から
たった1万円を借りた、けどすぐ自分の口座から引き出して
返したところから話は始まる。
そのたった数時間の間で、心理的なもの、犯罪意識の免疫辺りが無くなってしまうのだろうか。
(化粧品が買いたい)というほんの”女心”から駆り動いたホント些細な動機から・・・
平林の孫役の池松壮亮も、ただりかさん(宮沢りえ)をじっと見てるだけで二人は急激に距離近づいたんだけど、宮沢りえの方もどうして許したのか(平林の家で助けてくれたから?)そんなに情熱的に深まった感は無かったなあ。
けど、その二人が近づくシーンもそうだけど
劇中何回か出てくるスローモーションの使いどころは
よかったと思う。
美しい横領って言ってるけど、
美しいとかって美化しちゃあいけないと思う^^
多くの人がわからないんじゃないかな
幸が薄く、どこかズレた感覚を思わせる頼りない宮沢りえの演技は勿論、その対極として自らの秩序に徹する小林聡美の力強い役柄は必見です。
パーマネント野ばら、腑抜けども、でも感じましたが吉田監督は女を描くのがやっぱり上手いですね。
あと池松君はなんかいっつも大学辞めてんなぁ、って印象。笑
こういう他力本願のヒモとかスネかじりとかやらせたら彼の右に出る者はそういないですね。
さて、配役、演技は当然いいとして肝心のストーリーはというと。正直自分も1回見ただけでは何が言いたいのか汲み取れませんでした。
というより、どういった形でも取れると言った方が正しいのかな。
最後のシーンで彼女の「与える」ことによる幸せが報われたともとれるし、それすら偽物で型どられたものだと彼女自身が真に自覚する瞬間ともとれる。
敢えて結末に曖昧さを残して解釈の余地を与えるのは映画的だけど、この作品に関してはそこを決しない限り作品を通した主人公のキャラが定まらないんじゃないかなと思います。
痴呆気味の老人に「きれいですね、偽物なのに」と突如無礼かつ不自然な台詞を言ってみたり、「行くべき所に行くだけです」と言った直後に走って逃げてみたりと正直みていて不可解な行動が多いです。
その行動への理解を促すのは結末しかないでしょう。
吉田監督の作家性としては序盤から精緻な演出を着々と積み上げていって最後のフィナーレでどーんと爆発させるって感じだと捉えていて今回もその型だと思いますが、やっぱり前作桐島ほどは上手くいってないかな、という印象です。
しかし邦画、その中でも人間を描く物語に関しては、いかに良い演技を撮るかが大事であり、それこそがメッセージ性を強め、ストーリーの粗を目立たなくさせると自分は思っているので、その意味では十分に及第点と言える作品だと思います。
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