ゴーン・ガールのレビュー・感想・評価
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女怖えぇ
結婚生活による夫婦の不貞、愛憎をフィンチャー監督お得意のスリラー仕立てにしたって感じですね。
夫婦生活での軋轢ってどこの家庭にもある「日常」なんですけど、それをサイコパス妻による復讐という「非日常」まで昇華させたところは、流石の一言です。
このサイコパス妻は、行動力、知能、自己プロデュース力など、全てが一流のサイコパスです。
夫婦生活での軋轢はどこの家庭でもあると最初に書き込みましたが、私も自分のこれまでの行動を振り返って、妻からの「復讐」をただただ待ち続ける夫の1人なのかなと思いました。
でも、こんなの見たら世の独身男性は結婚や女性に偏見や恐怖を抱くのでは…
私は、DVDを借りて自宅で見ましたが、1人で見て正解だったと思います…笑
女は怖い、というよりも
子育てを間違うとこんな(エイミーみたいな)人間が出来上がるのかもなぁ…と思いました。
歪んだ愛情?を親から与えられ続けると歪んだ愛情しか他人にも与えられなくなる。
自分の思い通りにしたがったり、愛情が間違えた方向にいってしまったり。
でも「相手が嫌になれば別れたらいいじゃない」の一言で片付けられない憎悪が芽生えるのも何となく解るし、死刑まではいかずとも自分が味わった苦悩を相手にも思い知らせたい気持ちも解る。
こういう複雑な感情を抱きながら結婚生活してる夫婦って意外と多い気もするし、これを見て日記を書きはじめた妻・夫も多いかも笑
主人公の此れからの長い長い結婚生活を思うとゾッとしますね。
普通かなぁ
一度見たけど、印象が薄くて、また借りてしまった。二度目見はじめて、見たことに気づくというくらい、印象が薄いというか、入り込めなかったかすかな記憶が…。
また間違って借りないように、レビューしとく!
「わからせようとするのは下衆だ」 by 小津安二郎
デヴィッド・フィンチャーは大衆を見限ったのか?
大きくは3つのパートに別れていて、妻の失踪(犯罪の匂いあり)に嘆く夫ニック(ベン・アフレック)、そして同情的な外野、その夫がとんでもない男と判明して叩かれ疑われ、失踪したエイミー(ロザムンド・パイク)の夫婦間の主権を取り戻す戦いとなっております。
ミステリーからスリラーになっていく過程で、観客は先入観なしに人を見る難しさを知り、いいように騒ぐマスコミや、掌返す隣人、犯人として扱う警察に腹を立てる。
と同時に、仕事もせず、妻の収入に頼って、無理矢理したい時に強引にセックスをし、しかも若い愛人まで作ってるニックにも、腹を立てる。
なんとも苛々する!その思考のジャック感、胸ぐらを掴んで物語に引き込む感は、まさにフィンチャー節です。
本作は賛否両論で、ことプロと称される方達の辛口批評(?)批判が目立ったように思う。なぜ批判かと言うと、その殆どが「不快」という感情論だったからです。プロット優先(プロットを理解してるのかも怪しく思いましたけど)で、キャラに深みがない、魅力がない。馬鹿過ぎる!とか。
「馬鹿過ぎる」
これも批評ではないですね。
なぜフィンチャーが、キャラに深み(?)を持たせなかったか?この点、後で語ります。
そもそも本作はサスペンスなのか?スリラーなのか?どんでん返しのミステリーなのか?勿論それぞれの要素はありますが、どれもNOだと思います。
本作はトータルでは、ブラック・コメディです。なんでそう思うか、ちょっとした小咄をします。
①「私の友人は夫にむかつくと、夫の歯ブラシで便器掃除をして元に戻しています」
②「私の元同僚は夫が愛人から貰った携帯ストラップが自然に切れて落ちるように、毎晩カッターで切れ目を入れています」
こういう夫婦間のブラックな笑い話が、過剰になったのがゴーン・ガールです。あ、因みに②は実話です。元同僚が毎晩どんな顔してカッターで切れ目を入れてるのか、想像もしたくありません(笑)
どこかの家庭にありそうな小咄を、あり得ないところまで膨らませたのがゴーン・ガールです。
どこかの家庭である為に、どこかにいる夫、どこかにいる妻、両親である為に、登場人物は、ある種の観客を容易に感情移入させる為の、着ぐるみでなくてはならない。
セブンの嫌な余韻はなぜか?もし自分がブラピの立場だったら?と考えるからです。
ファイトクラブの普遍的なテーマは何か?ノートンの役名は何か?これを即答できる人、あまりいません。「ファイトクラブ」を好きと言っている人であってもです。
フィンチャーは登場人物に観客が自分を重ねることを、強く、強く、仕掛ける監督だと思っています。
もう一つは、夫婦間の主権の問題。パワーバランス。夫を追い込み、結婚生活を破綻させたと思いきや、エイミーは主権を取り戻して、妻として(自分の中の完璧な少女像を捨て去って)絶対的な立場として返り咲くというやり方を、過剰に演出した作品です。
一般的には、奧さんが実家に子供連れて帰れば、旦那さんはしゅんとして、言うこときくようになるのにね。ここまでやるなんて!っていう、笑いです。
で、マジか!?と思うニックに、エイミーが言いますよね?
「これが結婚なのよ」
はい!ここ!ここです!
どうせ観客は不快な「イヤミス」程度にしか理解できないから、テーマを言ってやるよ!ですか?
ここをどんでん返しと解釈してる方が多くて、びっくりしました。
フィンチャーは、もう観客に見抜く力を要求しないんでしょうか?
フィンチャーは、文化や知識を観客と共有できると期待するのを止めたんですか?
フィンチャーは、自分の作品を理解できない観客にうんざりしてるんでしょうか?
ファイトクラブとか?ファイトクラブとか?ファイトクラブとか?
観客と文化や知識を共有できると思えば、表現は簡素化されると私は思っています。
「2001年宇宙の旅」でキューブリックが語ったように、「人間存在の根本的な部分で響きあえる」為に、言葉で説明せず、情緒的、哲学的な内容を、直接潜在意識に訴える。まるで音楽のように、観る人の意識の奥まで届ける(1969年プレイボーイ9月号インタビューより)。
キューブリックは観客と共有できると、響き合えると、信じていたのだと思います。
しかし逆に、観客と共有するものが少ないと考えれば、語らなくてはいけなくなりますよね?
フィンチャーは大衆を、観客を見限ったのでしょうか?
今後、フィンチャーがどんな作品を撮るのか、すごく興味があります。
PS 本作ではフィンチャーの拘る映像美は望めないとの前評判でしたが、原っぱをみんなで捜索するシーンの空、ニックとエイミーの粉吹雪舞うキスシーン、喉を切り裂いて血飛沫を浴びるエイミーの、赤と白の美しさが印象に残りました。調べたらRED DRAGONフル6Kで撮影されてました。あの、この辺を語るキャラではないので(深みは要りません)、詳しい方お願いいたします(笑)
う~ん?ひねったつもりだが?
警察や民衆もこんなに単純かね?
最初のシーンなんて気持ち悪いぐらい夫婦仲のラブシーン。なんか白人のお下劣物語だしそれが異様で不自然。あまりにもその設定中心に進むので緊張感が無くダラダラ感で苦痛でした。マスコミの扱いもキッズ映画なみのレベルだし。結局警察、弁護士のシーンなんて中途半端。なんかモヤモヤ残る映画でした。まっロザムンドパイクの演技は素晴らしかったけど。
ロザムンド・パイクの演技が秀逸(^ ^)
2時間半。時間さえ忘れてしまうくらいストーリーから目を離せなかった。
冒頭こそ謎が謎を呼ぶサスペンスとミステリー。妻エイミーの失踪。しかし話が進むにつれて、えっ?えっ?っと驚かされる展開。
全くもって予想が覆されました。それどころか予想すらできなかった。
次はどうなる?どうなっていく?
ハラハラ感。それが結末まで持続して実に面白かったですね(^ ^)
何をレビュー書いてもネタバレになりそうな内容。実際に鑑賞して、今作を確認して下さいとしか言いようがない傑作だと思います。
今作ではエイミー役のロザムンド・パイクの演技に圧倒されました。『アウトロー』でも弁護士役で彼女が演じてましたが、全くの別人では無いのか⁈と思えるほどでした。素晴らしい。
ロザムンド・パイク出演の作品を今一度探して鑑賞してみようかな。
こわい話やでしかし
ありがち感想ですが、前半と後半のテンションの違い。フロム・ダスク ティル・ドーンみたいなタイトルの映画のようだった。
150分なので、3日に分けて観るという禁じ手をば。フィンチャー好きでもなんでもないが、ラストに注目されるのは、彼の業というべきか。
期待を裏切らない作品
約2時間半ある作品ですが集中していて時間など気にしませんでした。
キャストの皆さんも凄まじい演技力で作品中の人物達を生き生きと表現してくれました。
展開は途中から変わるがさらに面白くなるとだけ言っておきます。
色々な人に騙されたと思って見てほしいです。これを観てデヴィッド・フィンチャーの作品を今後も観ていこうと思いました。
是非ともオススメします!
嘘はついちゃいけない
もうこれは、道徳教育の一環として観て欲しいくらい。嘘を上塗りする嘘がどんどん後戻りできないものになっていく怖さ。
主人公の真実もちょっとずつ暴かれるから、まだあるの?!感もあり、かつ、まだそんなの残してたの?!みたいな後出しジャンケンがあってハラハラしました。
冤罪云々だけで終わりかと思っていたらその先が非常にヘビーでした!楽しかったです。
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