劇場公開日 2014年7月19日

「この世には目には見えない魔法の輪がある。」思い出のマーニー 凡打さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0この世には目には見えない魔法の輪がある。

2014年7月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

児童文学が原作。

海辺の村の誰も住んでいない湿っ地屋敷。心を閉ざした少女、杏奈の前に現れたのは、青い窓に閉じ込められた金髪の少女、マーニーだった。(映画パンフレットより)

全体を通して、映像が淡く美しいので、序盤から心を奪われました。
そして、この映画のもっとも気になる謎である「マーニーの正体」が、明らかになる物語後半では、涙が止まらなくなりました。
最後まで見て改めて振り返ると、マーニーのセリフや行動が全て繋がっていることが分かり、更に心打たれました。

また、プリシラ・アーンの主題歌はじめ、音楽もしっとりと落ち着いたものが多く、物語の世界観に合っていたと思います。

非常にリアルな現実世界を淡い色使いで忠実に描きつつ、ミステリー要素も含んだ、静かな感動作です。

凡打