劇場公開日 2014年2月28日

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「何となく、何となく。」ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0何となく、何となく。

2014年5月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

萌える

感動した!泣いた!素晴らしい!スタンディングオベーション!という、激しいまでの感嘆は湧いて来ないです。
登場人物達にしても、感情を迸らせるほどの激しい心の動きというのは、全編を通して皆無です。

なんと云いましょうかね、終始、ユルいです。

というか基本はロードムービーですからね。この手のジャンルって往々にして、物語運びがゆったりもったりしてるじゃないですか。
だからすんごい面白いエピソードが出てくる訳でも、大事件発生て訳でもない。かといって何も起きないって訳じゃあない。ペーソスでナードで、少しだけルサンチマン的な要素も入った、主人公達にとっては難儀な出来事の数々というか。
(偏屈で半分ボケかけの年老いた)父親の、我儘を遥かに通り越した駄々っ子的要望を、(人生の落伍者ではないんだけど何となく私生活や諸々に満たされてない)次男坊が、辟易しながらもそれに付き合ってやるという物語展開です。
次々と振りかかるユルいハプニングを通して、何となく心をかよわせ、何となく分かり合り、何となく互いを知り合い、何となく、僅かばかりの親孝行をして、そして日常へ帰る。

そんな、とある家族の数日間をモノクロ映像で、なのに鮮やかに描き切る、アレクサンダー・ペイン監督の手腕。今回も堪能いたしました。

ロロ・トマシ