劇場公開日 2015年2月14日

  • 予告編を見る

「想像力を刺激される傑作」フォックスキャッチャー えらさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0想像力を刺激される傑作

2015年2月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

冒頭、C・テイタム演じるマークの現状を、説明台詞なしで淡々と描写するシークエンスで既に傑作の予感がビンビン。『マジック・マイク』では何も思わなかった彼の伏し目がちで精神的に脆そうな佇まいに一瞬で心奪われる。デカい図体に似合わない繊細な演技に脱帽した。長いカットで描かれる兄弟の組手?に代表されるレスリングシーンも緊張感に満ち満ちている。

S・カレルが怪演する御曹司の何を考えてるのかわからない不気味さは夢に出るレベル。M・ラファロの太陽のような優等生感も、その陰である弟の闇とのコントラストを為している。アカデミー助演男優賞取って欲しいなあ。

そして、コピーにもある「御曹司がメダリストを殺す」理由を散りばめられた諸々のシーンから推察する楽しさが尋常じゃない。観た後も評価が上がり続けるタイプの作品。これが実話という恐ろしさ…。

えら