劇場公開日 2014年3月1日

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「●割り切れる者、割り切れない者。」愛の渦 うり坊033さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0●割り切れる者、割り切れない者。

2017年5月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

怖い

リアルでシュール。一夜限りの様々な本音がぶつかり合う、その人間模様がオモシロイ。今夜は恥のかき捨てって感じで。罪悪感を突破するヒリヒリ感。行為そのものより、さり気ない一コマのエロさ。あるある感。

みんなヤリにきてるのに、最初はそれを口に出すのも憚られる。ぎこちない会話。場馴れした常連。緊張に耐え切れず、逆に笑ってしまう。勇気を振り絞ってOKもらった時の笑顔はホンモノだ。一夜限りの本音だけに、場がネガティブモードに入るとタチが悪い。違う意味で、明け方の常連と店長、童貞くんの会話がコワイ。

男って生き物は、肌を合わせると情が移る。惚れてまうこともある。一方、自分はいろんな娘としたいくせに、パートナーにはそれを許さない。高度なギャグ。
ラストのふたりのセリフは究極だ。男心、女心。

蛇足だが、昔、飲み屋で出会った自称ハプバーのマスターの言葉を思い出した。捕まっちゃったけど。「誰しも、癖(へき)があるんだよ。自分の性癖をちゃんと受け入れられたヤツは強い」。性犯罪は間違いなく絶対に許されないけれど、そういう癖がある人がいるのも事実だ。監督には、そっち側からの作品を描いてもらいたいと思った。

うり坊033