愛の渦

劇場公開日:

愛の渦

解説

2006年・第50回岸田國士戯曲賞を受賞した、演劇ユニット「ポツドール」の同名舞台劇を映画化。ポツドール主宰の劇作家・三浦大輔が自ら映画用に脚本を書き下ろし、メガホンもとった。フリーター、女子大生、サラリーマン、OL、保育士など、ごく普通の人々が六本木のマンションの一室に集まり、毎夜繰り広げる乱交パーティに明け暮れる姿を通して、性欲やそれに伴う感情に振り回される人間の本質やせつなさを描き出していく。主人公のニートの青年を「半分の月がのぼる空」「砂時計」の池松壮亮が演じ、ヒロインとなる女子大生を東京ガスやチョコラBBのCMで注目を集める新進女優の門脇麦が演じる。そのほかの共演に新井浩文、滝藤賢一、田中哲司、窪塚洋介ら。

2013年製作/123分/R18+/日本
配給:クロックワークス
劇場公開日:2014年3月1日

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(C)映画「愛の渦」製作委員会

映画レビュー

3.0キワモノかと思いきや

2024年1月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

このメンツでこれだけのことするかという驚きがどうしても先に来てしまうけど。徐々に引き出されてくるものは結構えげつないが、コメディ要素でそこまで辛くならずに済んだ。
最後はまあ苦笑いっす。

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なお

5.0賛否が割れやすい、稀な刺激作

2023年5月12日
Androidアプリから投稿

分かる人は絶賛し、分からない人は単なるエロ映画と、本作を捉えてしまう傾向にあるようだ。
個人的には、近年の史上に残る一本だと思うけどね。

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Bluesboy

4.0カメラワークと編集がなめらかな箱型劇場

2023年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

乱交パーティという閉じた空間に、約5時間を過ごした男4人、女4人の在り様を描く。演劇型箱型の演出で、まさに観客もそこに居るようなカメラワークは効果的だった。オペラのようなBGMがいかにも人間の在り様を俯瞰、達観しているような印象を感じた。

乱交という、性欲がむき出しになる設定が、人間の生々しさを描くにはもってこいの設定だったのだろうか。ただSEXをするだけではなく、そこに至るまでの互いの距離感を探るところから、SEXをしてから、お互いの負の感情までをぶつける様は、まさに劇場型の演出だったし、落差も感じてよかった。なんといっても、カメラワークが自然で、パンやチルトが少ないので観やすく、編集のつなぎもなめらかで、観るものがそこに居るような感じを得た。

俳優では、門脇麦や中村映里子がヌードで体当たりの演技をしているし、池松壮亮も裸体をさらして役者魂をみせている。とくに、かなり太めの女性に犯されるように上に乗られて、苦悶の表情でSEXしている様はシュールでおもしろかった。

乱交パーティでの自分が、ほんとうの自分だと思う主人公と、そうではないと思う他社との乖離。それぞれ、自分のほんとうの姿をどのようにとらえているのかで、違いが出るのかと思えた。

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菜野 灯

3.5少し切ない

2022年4月19日
Androidアプリから投稿

「乱交パーティ」というテーマがまず面白くて。そして、中味は意外に真面目だった。
もしかしたらリアルからかけ離れた部分もあったのでは?という疑問は少し残ったけれど、凝っていたので興味深く見ることはできた。

最初の緊張やぎこちなさ。明け方近くのダレて疲れてくる頃のイライラ。カーテンが開けられ眩しい光に照らされ瞬間、現実に引き戻される興ざめ感。こういう感覚って共感できる。
常連さんだと皆に思われていた女は実はサクラだった?場を提供する側の現実。
店じまい後、イライラを隠しきれない助手の携帯に、父親になったよ、というメールがくる。生活がかかっている。彼にも現実がある。

夢と現実の間で、つかの間の楽しみを得ようとする参加者たち。商売上の設定の上で転がされているのにすぎないわけだけど。きれいに切り替えて楽しむことはなかなかできない。現代人のどうしようもなさを感じる。
ニートは、その設定の世界にさえ自分らしさを見出そうとする。片や女子大生はその設定の中の自分に嫌気がさす。
 少し切ない。

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