劇場公開日 2014年3月29日

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「このスタッフで良く頑張った」白ゆき姫殺人事件 クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0このスタッフで良く頑張った

2019年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

監督:中村義洋、脚本:林民夫。
このタッグで、面白くない訳無いでしょ、て多分思ってるんでしょうね誰かが。
観る前にこの名前知ってたら、もっと期待値は下がっていた。

原作:港かなえは好きな方です。告白面白かったし。
TVの夜行観覧車はなんじゃこりゃでしたが。
今回もストーリーとしては面白かった。でも雑音が多すぎる。
演出の張り合わせが酷くて、主張が分からない。
面白いのにちょっと残念だなー、と思って見たエンドロールに、
「林民夫」の文字、あーやっぱり、と納得。
豪華役者陣に余計な演出して話を掻き乱す脚本家、
という評価は揺るぎないものになりました。

勿体ない役な染谷くんですが、彼の少ない台詞がポイントでした。
「これってみんなホントのこと言ってんすかね?」
同じ事実を、同じ時間軸と違う視点で描くのはよくあるやつだが、
そこに主観を入れていくのが湊流。そこは面白い。
でも、役それぞれが一人の時の演出が変。
綾野のツイート読み上げるの、あんなのしないって。
井上真央も、最後にちょこっとだけで良かったのに。
あのビジネスホテルは違和感しかない。

で、綾野に限らず、この映画でツイッターしてる人の短絡さに腹立つのと、
「ほーら、ネットって怖いですよねー」という偏見山盛りなのかと思ったら、
TVの無能さも結構馬鹿にしていて、
やはりこれは文章でこそ成り立つ話だと思う。

まさかの「ネスカフェアンバサダー」なのと、
久しぶりの小野恵令奈は少し太めかな、ということと、
ワイドショーアシスタントが、かぐや姫じゃないか、ということが発見。
菜々緒のアゴがどうしても気になる件も再確認。

「ゴールデンスランバー」よりは楽しめると思います。

クリストフ