劇場公開日 2014年1月31日

  • 予告編を見る

「実社会で騙されないために、この映画を楽しむ。」ウルフ・オブ・ウォールストリート お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0実社会で騙されないために、この映画を楽しむ。

2020年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

良心を捨てた男が、口先三寸で儲ける技術を他のセールスマンに伝授して、会社ぐるみ、徹底的に金を儲けようって話です。
絞り取られるのは善良な小市民(これを読んでるアナタも、きっと)です。
こういうセールストークを展開されると、ちょっと心が動いてしまうかも。
つまり私も鴨なんですね。

ピンクシート市場という、玉石混交の(=大部分が「ガラクタ」ばかりの)株式市場に登録されている銘柄を、何も知らない素人さんに売りつけるのが手口です。
最初は有名企業株を取引させて、二度目でピンクシート銘柄を売りつけるという手の込んだ手口を使っています。

セールス電話の掛け方なども、実にリアリティー豊か。
きっとこの映画だけを見て真似をするチンピラも出現すると思うので(=昔、ナニワ金融道を読んでマネした馬鹿がいましたよね)、自衛のためにも、観ておくべき映画だと思いました。

予防接種みたいなものかも。

エピソードがみんな本物なので、圧倒的な説得力があります。
事実は小説よりも奇、なんですよね。
それを演ずるディカプリオの天才的な演技力。

恐れ入りました。

お水汲み当番