凶悪のレビュー・感想・評価
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どちらかというと
ウシジマくん観た後に凶悪を観ました。
山田孝之さんはウシジマくんのがハマり役だな~と思いました。
あまりにも役柄の違いに多彩な役者さんなんだと思うんですけど
なんか、驚きとかなくて、ちょっと退屈でした。
ただ、悪いヤクザさんの悪い話しをたらたら聞かされてる感じがしました。
ごめんなさい
人間の醜さを見事に表現した映画
この作品は、実話を見事に演出した映画であり、俳優たちの演技を楽しめる映画でした。
山田孝之さんは、正義感の強い、少しやつれた記者役を見事に演じていました。そして、リリーフランキーさんとピエール瀧さんは、演技というよりも、この人達、これが、本心なんじゃねーか?とも思える素の演技を見せてくれました。色々な問題提起ふっかけてくれる深い作品でした。
正義とは?悪とは?人間とは?それは、この作品を見て、考えてください。私の言えることは、ここまでです。
同じ世界と思えない
これが本当にあった事だと言う事が恐ろしいが、それは映画の入口で本当に凄かったのは山田孝之の演技だった。事件を追って狂って行く様は「ゾディアック」を思い出した。ポン・ジュノと宮藤官九郎が世界基準の演技について語っていたけど、山田孝之はそれに当てはまると思う。
悪魔を見た
雑誌ジャーナリストが死刑囚の告白を元に、未解決の殺人事件とその首謀者に迫るベストセラー・ノンフィクションの映画化。
衝撃サスペンスなら韓国、日本だったら「冷たい熱帯魚」の園子温が真っ先に頭に浮かぶが、まだまだ日本にこれほどの力作サスペンスを撮れる監督が居るとは!
長編監督作は本作で2作目、映画監督では若手の40歳。
若松考二の下で映画を学んだだけあって、白石和禰監督の演出は本物だ。
本作の最大の話題はあちこちで評判になっている通り、リリー・フランキーとピエール瀧の“凶悪”演技。やはりこれには触れずにはいられない。
まず、ピエール瀧。
事件の顛末を告白した、元ヤクザの幹部で死刑囚の須藤役。
オラフとは全然違う(当たり前だ!)、凄みのある演技。
穏やかに話していた面会中に突然ブチ切れ豹変するシーンには鳥肌すら立った。
そして、リリー・フランキー。
一連の事件の首謀者で、不動産ブローカーの木村役。
インテリで飄々とした雰囲気を感じさせつつ、ヒヤリとする恐ろしさを秘めた名演技。
同時期公開の「そして父になる」では優しい父親を演じ、まるで正反対の役柄には本当に驚かされる。
二人は軽やかな殺人トークをしながら手を下す。
死体を何かの粗大ゴミのように扱い、須藤は鶏でもさばくように死体を切り刻み、木村は楽しそうにその死体に火を放つ。
須藤は何の躊躇も無く老人を唐突に殴り、木村は愉快そうに老人に酒を飲ませスタンガンを当てショック死させようとする。
かと思えば、皆で賑やかにクリスマスを祝う。
人間はここまで二面性があるものなのか。身の毛がよだつと共に、劇中の池脇千鶴の台詞ではないが、高揚感すら感じるものがあった。
この二人の殺人犯は対称的でもある。
片や暴力的だが人情があり、片や穏やかだが冷血漢。
本当に恐ろしいのは…
そう、本当に恐ろしいのは、この二人ではないのかもしれない。
山田孝之演じるジャーナリストは、事件にのめり込み、家庭を不幸にしながら取り憑かれていく。
例えそれが熱い正義感からでも、一度ハマってしまった人間の心の暗部は底無し沼。
韓国映画で「悪魔を見た」があった。
この邦題は上手いと思った。
“悪魔”とは、チェ・ミンシク演じる怪物的犯人ではなく、イ・ビョンホン演じる主人公が見た自分の心に宿る暗部。
それは本作にも言える。
悪魔を見た。
人間の心の暗部に…。
ぶっ込む怖さ
ガラス越しの面会室に映るのは自分と相手。
イヤなストーリーだったけど、腑に落ちるお話だったので恐怖はあんまりないです。
雰囲気や映画秘宝の煽り方で『冷たい熱帯魚』的なモノを期待しちゃうかもしれないけど、こちらの方がきちんと作られてます。
顔の説得力
ピエール瀧とリリー・フランキーが真面目に悪人を演じるということで話題になった本作。
その通りに映画の作りはいたって正統派。
映画的なツイストの手法もあるにはあるがドキュメンタリーか、というぐらいに正攻法で犯罪とその人物を描いていく。
センセーショナルな事件に対して、 それがジャーナリズムなのか、好奇の目なのか、真実を知りたいという欲求なのか?を観客にも問うてくる。
どこで切れるか分からない男(ピエール瀧)に対して とことん心の底が不明な先生(リリー・フランキー)。
全く理解できない人間がこの世には普通にいるという感じが怖い。 やはり映画というより上質な実録ドキュメンタリー観た後のような気分になった。
産まれて初めて使います。
胸くそが悪い。
この言葉がぴったりきました。
しばらくはフラッシュバックして嫌な気持ちが続き、思い出したくない。辛い、苦しい。
まんまと監督の思惑通りの感情になり、かなり後引きました。
なに不自由なく暮らしていても、ちょっとしたきっかけで、人間悪人になりえる。
世界で一番大切な家族でさえ、荷物になるような感情が私にも芽生える事があるのだろうか?
考えただけで涙が止まりません。
もう二度とみないし、可能な限り思い出したくないですが、見なければよかったとは、口が裂けても言えない。
そんな胸くその悪い映画です。
はぁ。。。生きるって。。。苦しい。。。
演技派揃いな作品。
この話が実話を元にしたフィクションってことは知っていたし、重たい話なのは覚悟していたけれど・・・。
こんなことが、実際に日本で起きていたなんて・・・。と思わせる作品でした( ̄_ ̄ i)
死刑判決をうけている暴力団役のピエール瀧はもちろん悪人です。
それを裏で指示?していた先生役のリリーさんも悪人です。
その事件の真相を解明していく編集者役の山田孝之も、私は悪人だと感じました。
リーリーさんと瀧さん評価あげの映画
前情報通り、極悪非道を演じたお2人を鑑賞目的。
評価も高い通り、どんぴしゃはまり
やってくれた感十分。
山田孝之、池脇千鶴が悪いわけではなくも
現実ベースの重さの中で、尺がとられた感のみ残る。
ただ映画はR15だけあって、好き不好きは分かれるかと・・・
後味
後味のある作品ですね。劇場で観た時は多少の消化不良を感じましたが、後々で考えてしまうタイプの作品ですね。悪と悪の相互関係とか、いろいろ考えたら、ますます不気味で悲しい気持ちになりました。
演出も、役者さんたちの演技にはほとんど申し分がなく、見事でした。魂を感じるとか言いたくないですが、魂込めた作品で間違いないです。
現実に人間の皮を被った悪魔は居るんだな…
面白いけど、素直に面白いと言いたくないので、★マイナス1。須藤と先生役、ピエールとリリーさんの演技が自然過ぎて凄い。実話を基に…と言うのが恐ろしい。尼崎の事件もそうだが、私たちの知らないところでは、常識ではない事が当たり前のように起こっているのでは?もしかしたら、自分も巻き込まれる事だって有り得るのでは?と観終わってからが恐ろしい。
上映中は、生きている世界、彼らと思考が違い過ぎて「怖い話の映画」でしかないんだけど。私には。
劇中でもコントのようみえてしまったシーンもあった。(焼却炉に入らないってとこ)それも、「怖い話の映画」という感覚からだろうな。
引き込まれるし面白いです。実話と考えてしまうと面白いと言いたくないですが、観て損したと思う事は無い。
須藤の女はどうなったんだろう。あの人も捕まったのでしょうか?
あの人も捕まって欲しい。
リリー•フランキー良い!
リリー•フランキーとピエール瀧がすごい。犯罪者サイドがとても良かった。怖いけれど、もう少し見ていたい、そんな雰囲気。
比べて、記者サイドが弱く写ってしまうのは、可哀想な気もした。
テンポも良いし、面白い映画だったけれど、これが事実を元にしたフィクションだという事を忘れてはならないと、今は感じている…。
凶悪
前半の圧倒的な暴力的描写にドキドキ
そして廃墟のような汚れた家の、恐ろしい物語の始まりを覗く
山田くん、彼の演技、力み過ぎかな? りりぃさんほど力ぬけてないよ
でもでも彼の目力は、演技を超えて、心に刺さりました。
あと、脇を固める役者さん達、すばらしい
白石和子さん 吉村鬼婆実子さん おじい様たち・・・
瀧さんは、刑務所入りした後、もう少しおなか減量して、リアル感出してほしかった残念。 監督様ありがとう。
これは予想以上に凶悪で面白い!
私は、通常主人公が悪人や、犯罪者という設定のドラマは嫌いなのだ。
だがしかし、この作品は文句無く面白かった!
この作品では山田孝之演じる主人公のジャーナリスト自身は決して悪人ではないのだが、事件と関わる中で、彼自身が家庭と仕事との板挟みになり、公私共に追い詰められていく。その過程で、彼の気持ちに変化が生れる。
その変化こそが、この悪人達に付け込まれるような、可能性をはらんだ、誰にでも起こり得るかも知れない危険な香りがする。
そんな同質感を持たせながらドラマが進行して行く面白さに魅かれた。
山田孝之は未だ若い俳優だけれども、彼は多才なキャラをこれまで演じて来た非常に巧い俳優だと思う。この映画のラストも、ぞっとする位、このジャーナリストの心の闇、心情が出ていて良かった。
そして何と言っても、この映画では最高に超不気味で良い芝居が冴えていたのが、先生と呼ばれる、悪徳ブローカーを演じたリリー・フランキーだ。
つい先ごろ公開された「父になる」では、彼は人の良い、人情派の電気屋の親父さんを演じていたが、この映画では、偶然にも、人の良い電気屋の親父に保険金をかけて、自殺に追い込ませると言う逆転の役処には驚かされた。
この小心者の先生と言う人物が、次々とピエール瀧演じる須藤と言うヤクザ者を利用して、殺人をさせていく辺りの、背筋の寒くなるような展開から一瞬も目が離せなかった。
そしてジャーナリズムの持つ正義の意味についても考えさせられたし、個人の正義感や、良心を持続させる境界とは何か?何が人を犯罪へと駆り立てるのか?などなど、人間の心の闇について色々想いを巡らせられる作品だ。
本当に人間の心の中に芽生える憎しみは、初めはちょっとした些細な出来事から、生れるのかも知れない。そしてその小さな憎しみの気持ちが殺意へと変化するのは、そんなに大きな劇的な変化を必要とせずに自然とやって来るのかもしれない。正に誰でも、凶悪になる可能性が有る恐さを感じさせる所にこの作品の面白さが有る。
夏前に公開された「二流小説家」では、いかにも精神を病んだ犯人の犯行の動機の、その異常さに驚嘆したが、この作品では、人の善悪を隔てるボーダーラインの危うさに有り、実は、通常高いと思って信じているそのハードルも案外楽々と凡人でも越えてしまう瞬間がある。そんな恐さが、ミステリー要素の全く無い本作が、心の闇と言う人間の心のミステリアスな真実に踏み込んだ面白さが最高だった。この映画の終映後は、それぞれのキャラクターを通して、人間の善悪、人の心の不思議な力を思わずはいられない!
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