劇場公開日 2014年4月19日

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「ぐんと面白くなったキャプテン!」キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ぐんと面白くなったキャプテン!

2014年4月21日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

マーベルの人気ヒーロー“キャプテン・アメリカ”の第2弾。

この星条旗ヒーローは、最強チームの実質リーダーでありながら、鉄の男や神様と比べると地味な印象は拭えない。
しかし『アベンジャーズ』を経て、単独作品として最もレベルアップしたのは、このキャプテンだろう。
前作より遥かに面白くなった!

実は続編が作り難いキャプテン。
まさか過去に戻る訳にはいかないし、また世界征服を企む悪の一味と戦ったら二番煎じだし、時代遅れのヒーローを現代でどう活躍させるのか。
そこで、所属するシールド内部で蠢く陰謀劇にしたのは、いい案だ。
世界を守る立場であると同時に世界の脅威にも成りうるシールド。
ただでさえ現代に馴染めないキャプテンに、自身の正義と任務の間で葛藤する姿が加わり、ドラマに深みを増した。

フューリー長官襲撃に端を発したシールド激震事件。
陰謀やキャプテンの前に立ちはだかる謎の敵ウィンター・ソルジャーの正体には前作からの繋がりがあり、何処までもスリリングで飽きさせない。

アクションとVFXの迫力は満点。
特に、繰り出される肉弾アクションは、超人体力のキャプテンの本領発揮。クリス・エヴァンスの頑張りにも拍手。
新キャラとして、ウィンター・ソルジャーは勿論だが、ファルコンとエージェント13。今後の作品にも出演しそうで要チェック。
シールド幹部ピアースを、この手の作品への出演が珍しいロバート・レッドフォードが演じ、意表を付いたユニークなキャスティングになった。
フューリー長官やヒルらレギュラーメンバーにもしっかり見せ場を設け、キャプテンのかつての恋人ペギーも姿を見せる(!)
そして、今作で個人的に最も注目したのは、ブラック・ウィドウ。
ヒロインと言っていい活躍ぶり。
ミステリアスな美しさやクールなアクションには磨きがかかり、髪型も変わってより色っぽくもなり、キャプテンと何やらいい雰囲気をも感じさせる。
早くブラック・ウィドウのスピンオフが見たいぞ!

今回の『キャプテン・アメリカ』は『アベンジャーズ1.5』とも言われ、当然ながら『アベンジャーズ2』への期待も高まるが、『キャプテン・アメリカ3』の方こそワクワク待ち遠しい。
実はある関係にあるキャプテンとウィンター・ソルジャー、今後の二人のドラマから目が離せない!

近大